白髪が生えても、
黒髪をあきらめない時代へ
ヤーバサンタエキスを
用いた白髪改善・予防研究
ホーユーでは「ステルビン」というフラボノイドの一種が 白髪改善効果および予防効果を有する可能性を発見し、 そのステルビンを含む植物を探したことがきっかけで、 ホーユーのヤーバサンタに着目した白髪改善研究がスタートしました。
ヤーバサンタとは
ヤーバサンタはハーブの一種で、北アメリカ(主に西側)からメキシコのバハカリフォルニア州までの地域に生息しています。イエルバサンタとも呼ばれており、スペイン語で「聖なるハーブ」と称されています。アメリカ先住民は民間療法の薬として、ぜんそくや気道感染症、傷、骨折、痛みなどの治療に使っていました。現在、ヤーバサンタはハーブティーや一部の種ではサプリなどに使用されています。
ヤーバサンタの中でもステルビンを多く含む種はごく一部!
ヤーバサンタは約10種に分類されますが、全てのヤーバサンタにステルビンが含まれているわけではありません。ホーユーではヤーバサンタの分析を行い、特にステルビンが多く含まれている種がヤーバサンタ(エリオジクチオン・アングスチフォリウム種)であることを確認しました。
白髪改善の試験結果
〜製剤レベルでの検証〜
ヤーバサンタ配合製剤塗布による白髪改善効果を被験者全員で確認
5名の被験者に対し、ヤーバサンタ配合製剤を1日2回、半年間塗布し、白髪の変化を毛髪1本ずつ研究員の目視によって評価しました。
その結果、5名の被験者全員で、最短2週間から3か月以内の間に白髪改善効果が確認されました。
効果があった毛髪は、根元部分が黒もしくはグレーに変化しました。
検証結果1:
被験者5名全員で塗布開始から、最短2週間〜3ヶ月以内に白髪改善効果を確認
白髪改善効果があった毛髪は、根元から途中にかけて黒やグレーにはっきりと変化していました。
※色素細胞、色素幹細胞が枯渇している白髪には改善効果は期待できません。
※毛髪の色素細胞、色素幹細胞が枯渇しているかどうかを確認する方法はありません。
白髪1本1本により状態が異なります。
検証結果2:
被験者10名の6カ月間の塗布試験では、塗布開始6カ月で有意な改善を確認
ヤーバサンタエキス(エリオジクチオン・アングスチフォリウム種)を6カ月間頭皮全体に塗布し、被験者の特定部位の白髪率を測定。塗布開始時と比較して1カ月、3カ月、6カ月と徐々に減少し、塗布開始6カ月で統計学的に有意な白髪率(全被験者の平均値)減少が認められました。また一部の被験者では、塗布開始3カ月以降から改善が見られました。
※色素細胞、色素幹細胞が枯渇している白髪には改善効果は期待できません。
※毛髪の色素細胞、色素幹細胞が枯渇しているかどうかを確認する方法はありません。
白髪1本1本により状態が異なります。
なぜ改善する白髪/改善しない白髪があるのか?
白髪の状態による改善効果と期間
※色素細胞、色素幹細胞が枯渇している白髪には改善効果は期待できません。
※毛髪の色素細胞、色素幹細胞が枯渇しているかどうかを確認する方法はありません。
白髪1本1本により状態が異なります。
白髪を予防する時代へ
〜白髪予防の可能性〜
ヤーバサンタの高い抗酸化作用により、白髪予防も期待ができる
ヤーバサンタ(エリオジクチオン・アングスチフォリウム種)に多く含まれるステルビンは、高い抗酸化作用により、日光など外部より受けるダメージから色素幹細胞を保護、白髪予防につながります。
検証結果:
4年間に及ぶ試験にて白髪予防効果を確認
11人の被験者でヤーバサンタエキスの白髪予防効果を確認しました。
合計4年間にわたる試験(ヤーバサンタエキスを塗っている期間1年と塗っていない期間3年)をヒトの髭にて実施しました。
グラフの縦軸は白髪の増えるスピードで、線の傾きが緩やかなほど、白髪予防効果があることを示します。その結果、ヤーバサンタエキスを塗っていない2年間や溶媒のみを塗っていた1年間と比べて、ヤーバサンタエキスを塗っていた1年間の白髪増加率が緩やかになりました。
このことから、ヤーバサンタエキスによる白髪予防効果が示されました。
継続的に塗布することによりヤーバサンタエキスの高い抗酸化作用が白髪予防にも繋がりました。
研究の沿革
総合研究所 先端技術研究室
主に白髪・頭皮を対象に基礎研究を実施。その中で白髪を黒髪に戻す白髪改善について研究を行った結果、ヤーバサンタを見出した。ヤーバサンタの白髪改善効果の検証およびそのメカニズム解明、社内外ヒト試験を複数実施。
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伊藤 健
ヤーバサンタヒト試験を担当。これまで代謝物に関する基礎研究に従事。
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神谷 江美
これまでに、白髪・頭皮を対象にした基礎研究に従事。
白髪研究で、ヤーバサンタの効果を検証し、ヒトでの効果を実証した。
白髪改善研究の取り組みは15年以上前から
2006
後にヤーバサンタ発見につながる白髪改善研究が始まる
約3000種の天然由来成分から、毛髪のメラニン産生効果が
期待できる成分のスクリーニングを実施
2007 ステルビンが優れたメラニン産生効果を有することを発見
2009 ヤーバサンタの種類によってステルビンの配合量が異なることを見出す
2010 ヒトにおける白髪改善効果を複数の試験で確認
2014 外部試験において白髪改善効果を確認
2016
国際学会にて成果を発表
「ヤーバサンタエキスの毛髪化粧品原料としての有用性」
2018
論文化
「Reduction in human hair graying by sterubin, an active flavonoid of Eriodictyon angustifolium」
2022 社員を対象にした製剤化レベルでの検証にて白髪改善効果を確認