白髪になる原因と
改善のメカニズム

白髪が生えても、黒髪をあきらめない時代へ
ヤーバサンタエキスを用いた白髪改善・予防研究:Chapter02

頭皮の構造と黒髪になる仕組み

毛髪は、毛根の奥深くにある毛球部で毛母細胞が分裂、増殖、分化し角化することでつくられます。髪色を決めるメラニンは、 同じく毛球部にある色素細胞でつくられます。毛髪がつくられる過程で、この色素細胞が産生したメラニンを毛母細胞に受け渡すことで、毛髪に色がつきます。

メラニンが産生できなくなったり、メラニンが受け渡されないと白髪になります。

<用語解説>

毛幹:毛髪のうち、頭皮から出ている部分 
毛根:毛髪のうち、頭皮の中にある部分

バルジ領域には、下記の2種の幹細胞が存在します

毛包幹細胞:毛母細胞を産み出す、色素幹細胞を維持する環境を作る
色素幹細胞:色素細胞を産み出す

毛球部は、毛髪をつくる場所で、下記の2種の細胞が存在します

毛母細胞:毛髪をつくり出す
色素細胞:メラニンを産生する(メラニンは髪色を決める)

頭皮の構造と黒髪になる仕組み

白髪になる仕組みと、黒髪に戻る白髪/戻らない白髪の違い

白髪になる仕組みには3パターンが存在します。
パターンa:色素細胞の機能が低下している場合
パターンb:色素細胞の機能が停止している場合
パターンc:色素細胞と色素幹細胞が枯渇している場合

その原因はいずれも「遺伝」「加齢」「生活習慣」などによって、メラニン産生に関わる色素細胞と色素幹細胞の機能低下、停止、枯渇をはじめとする老化の影響があると考えられています。
さらに、同じように見える白髪であっても、色素細胞および色素幹細胞の状態により、黒髪に戻る白髪と、戻らない白髪があると考えられています。

パターンa:色素細胞が機能低下している場合

色素細胞のメラニン産生機能低下により白髪になっている場合、色素細胞がメラニンを産生する機能を活性化することができれば、白髪の途中から色がついて、「短期」で黒髪に戻る可能性があります。

色素細胞が機能低下している場合

パターンb:色素細胞が機能停止している場合

色素細胞が機能停止している場合、バルジ領域に存在する色素幹細胞を活性化できれば、次の毛周期でメラニン産生機能を有する色素細胞を新たに産み出し、白髪が黒髪に戻る可能性があります。

補足:毛髪は生え変わるまでの間、毛球部の色素細胞が分裂して増えることはあっても、色素幹細胞が色素細胞へ分化し、供給されることはありません。
このため、パターンbは次の毛周期でないと白髪が黒髪に戻りません。

【用語解説】
毛周期・・・1本の毛髪が生え変わる周期のことを指します。人により周期は異なりますが、おおよそ3~5年といわれています。


色素細胞が機能停止している場合

パターンc:色素細胞と色素幹細胞が枯渇している場合

色素細胞と色素幹細胞が枯渇している場合、メラニンを産生することや新たに色素細胞を産み出すことが不可能であるため、白髪が黒髪に戻ることは期待できません。

色素細胞と色素幹細胞が枯渇している場合

ポイント

一度白髪になった毛髪でも“色素細胞の機能が回復する”か、“色素細胞を供給する色素幹細胞が存在”すれば、再度メラニンを産生し、黒髪に戻る可能性があります。

※色素細胞、色素幹細胞が枯渇している白髪には改善効果はありません。
※毛髪の色素細胞、色素幹細胞が枯渇しているかどうかを確認する方法はありません。
 白髪1本1本により状態が異なります。

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