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セルフカラーは美容院で怒られる?サロンとセルフカラーの併用ポイント
2024.10.01
ヘアカラーリング
セルフカラーをしたら美容院で怒られるのでは?と心配になる方も多いようです。
この記事では、ホーユー テクニカルアドバイザーで美容師の稲垣さんに、セルフカラーは美容院で怒られるのか?気を付けるポイントはあるのか?教えてもらいました!
この記事の監修
ホーユー テクニカルアドバイザー/美容師
稲垣 説輝さん
美容師を経て、ホーユーへ入社。現在はサロン向けカラー剤の開発やヘアカラー教育に携わる。セルフカラーにも詳しくお客様向けのアドバイスを行っている。
セルフカラーが怒られる原因ではない!
まず、セルフカラーをしたら美容院で怒られるというわけではありません。
正しくセルフカラーで染めていれば、怒られることはないでしょう。
しかし、セルフカラーで染めた色や明るさによって、美容院でのヘアカラーに影響が出てしまう場合があります。
美容院でのヘアカラーとセルフカラーを併用していくために、気を付けたいポイントを知っておくと安心ですよ。
セルフカラーを美容院で怒られる理由
誤った方法でセルフカラーをしてしまうと、美容院で怒られてしまったり、思い通りのヘアカラーにしてもらうのが難しかったりする可能性があります。
適切なアフターケアがされていない
ヘアカラーの後は少なからず髪へのダメージが生じます。ヘアカラーした髪のダメージケアのためにはアフターケアが重要です。
美容院ではプロがヘアカラー後のシャンプートリートメントを行いますが、セルフカラーの場合は自分で行います。
自分で適切なアフターケアができていないと髪が傷んだ状態のままになってしまうため、次回の美容院でのヘアカラーに影響が出てしまう可能性があるのです。
何色で染めたか覚えていない
ヘアカラーの仕上がりは染める前の髪色や明るさに影響されます。
特に、過去に黒染めや白髪染めの暗い色で染めたことがある場合はヘアカラーに影響する可能性も大きいです。
お客様の理想の髪色に染めるために、美容師さんはこれまでのヘアカラー履歴を知っておきたいもの。
セルフカラーで何色に染めたか覚えていないと、思い描いた髪色にならないリスクがあります。
暗く染まりすぎてしまっている
黒染めや白髪染めの暗い色で髪が暗く染まりすぎてしまっている場合、希望の明るさや希望の髪色に染めることが難しくなります。
暗く染まりすぎた髪色を明るくしたい場合は、ブリーチ剤などを使用し、ヘアカラーを脱染してからヘアカラーをする必要が出てくるため、髪への負担がかかってしまうことになります。
セルフカラーで染めた色と真逆の色をオーダーする
ヘアカラーの仕上がりは染める前の髪色に大きく影響されるため、今の髪色と真逆の色をオーダーしてしまうと希望の色みに仕上げることが難しくなります。
サロンカラーとセルフカラー何が違う?
実は、サロンカラーもセルフカラーも、基本的には同じ種類の染毛剤、つまり同じ方法で染めています。
医薬部外品であるヘアカラーには薬機法といった法律による規制があり、成分的にもサロンカラーとセルフカラーで大きな違いはありません。
では、サロンカラーとセルフカラーの違いはどこにあるのでしょうか?
美容院では施術記録がある
美容院ではお客様のこれまでの施術の記録をしています。
これまでのヘアカラーの履歴や、お客様の髪の状態を美容師さんが把握したうえで、理想の髪色を実現するために最適な薬剤や色みを選んで染めてもらうことができます。
美容院ではカラー剤の細かい塗り分けが可能
根元と毛先で色の抜け具合が異なる場合や、色ムラが出ている場合、美容院では美容師さんがそれぞれでカラー剤を塗り分け、細かい調整を行いながら染めていくことがあります。
一方、セルフカラーで自分がカラー剤を塗る場合、根元と毛先でカラー剤を塗り分けて染めることは難しいでしょう。
美容院では適切なアフターケアが行われる
美容院ではヘアカラー後のシャンプートリートメントを美容師さんが行ってくれているため、ヘアカラーによる髪ダメージに配慮して適切なアフターケアが行われます。
セルフカラーの場合はそれがないので、自分で適切なアフターケアを行う必要があります。
サロンカラーとセルフカラーを併用する際のポイント
ここからは、美容院でのサロンカラーとセルフカラーを併用していくために、気を付けたいポイントを紹介します。
前回のサロンカラーに合わせてセルフカラーの色を選ぶ
サロンカラーとセルフカラーを併用する場合は、前回のサロンカラーに近い色・明るさのセルフカラーを選ぶのがおすすめ。
髪色や明るさが大きく変わらなければ、次のサロンカラーへの影響は少なくなります。
サロンカラーの際には、美容師さんに染めた色みと明るさを確認しておきましょう。
明度表示はサロン品も市販品もメーカーによって表示が異なります
実は、美容師さんにヘアカラーの明るさの番号を教えてもらっても、その番号の市販品を買えばいいというわけではありません。
ホーユーの場合は、市販品とサロン商品で明度表示が逆になっています。
サロン品の場合、明度が20段階に分かれています。1番濃い色が1で黒。20が白に近い色になります。
対して市販品のほうは、番号が小さい方が明るく、大きい方が暗い色を指しています。
メーカーによっても表示が異なりますので、市販品を購入する際は注意してくださいね。
一つ明るめの色を選ぶ
セルフカラーの色を選ぶときに、明るさで迷ったら一つ明るめの色を選びましょう。
明るい髪色を暗く染めることは簡単ですが、暗くなりすぎてしまうと次のサロンカラーに影響が出る可能性が高くなってしまいます。
セルフカラーをしたことを伝える
セルフカラーをしたら、美容院でセルフカラーをしたことを伝えましょう。セルフカラーの履歴を美容師さんに伝えることで、美容師さんはこれから染める髪色への影響を考慮することができます。
また、セルフカラーのなかでもヘアカラーとヘアマニキュアではサロンカラーへの影響が異なる場合があります。ヘアマニキュアで染めた場合は、ヘアマニキュアで染めたことを伝えましょう。
適切なアフターケアを行う
セルフカラーでは自分で適切なアフターケアをすることが重要です。セルフカラー後のアフターケアをおざなりにしてしまい、ヘアカラーによる髪のダメージをそのままにしないように注意しましょう。
Point①
セルフカラー後は、いきなりシャンプーをするのではなく、まずはぬるま湯で薬剤をしっかりと落とし、その後にシャンプーを2回しましょう。
Point②
シャンプートリートメントは、カラーケア用のシャンプートリートメントがおすすめです。
カラーケア用のシャンプー、トリートメントには、「毛髪を傷めないように汚れを落す」「傷んだ部分に作用しダメージを補修」「毛髪を補修することで色落ちを抑える」など、ヘアカラーをした髪に必要な効果がプラスされています。
Point③
髪は濡れている状態だとキューティクルもダメージしやすくなります。トリートメントのあとは優しくポンポンとタオルドライをしてから、ドライヤーで髪を乾かしていきましょう。
セルフカラーは便利なものですが、自分で行うため正しく使用することが重要です。
これらのポイントを守って、サロンカラーとセルフカラーをうまく併用していきましょう。
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