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ドライヤーの正しい使い方は?傷みにくい乾かし方を美容師が解説

ドライヤーの正しい使い方は?傷みにくい乾かし方を美容師が解説

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毎日何気なく使っているドライヤーですが、実は使い方によって髪にダメージを与えてしまうこともあります。

そこで今回は、正しいドライヤーの使い方をヘアケアの方法も含めて美容師の北野紗希さんに解説いただきました。この記事を読めば、正しい髪の毛の乾かし方と髪を健やかに保つヘアケアの方法が理解できるので、髪の毛のダメージを軽減させられてツヤ髪を手に入れられますよ。

目次

自然乾燥はNG!ドライヤーの必要性とは?

自然乾燥はNG!ドライヤーの必要性とは?

なぜお風呂上りに自然乾燥ではなく、ドライヤーを使用して乾かした方がいいのか気になりますよね。では早速、髪の毛を乾かさずに放っておいたらどうなるのか解説していきます。

髪が濡れた状態はダメージを受けやすい

髪の毛が濡れていると、キューティクルが開いた状態となり、ダメージを受けやすくなります。そのため、濡れたまま寝てしまうと枕との摩擦で髪の毛は傷んでしまいます。

頭皮も長時間濡れて湿った状態だと、雑菌が増えて気になる臭いの原因となります。とくに夏のお風呂上りは体温がポカポカして暑いので、ドライヤーをすぐに行うのは嫌ですよね。その場合も、頭皮に近い根本だけでも優先的に乾かしておくことをおすすめします。

また、頭皮に水分が残っていると冷えて血行不良の原因にもなります。頭皮の血行が悪くなると、髪の毛に栄養が行き渡らなくなったり、顔のたるみに繋がったりするので、タオルドライだけではなく、最後はドライヤーで乾かすことが必要です。

乾かさずに寝た翌朝の髪の状態は、乾燥してパサついてしまうため、スタイリングもしにくくなります。忙しい朝に、髪の状態から整える必要がありますので、髪の毛は乾かしてから寝るようにしましょう。

ドライ前のひと手間で美髪に

ドライ前のひと手間で美髪に

髪の毛をいたわりながらなるべく傷ませずに乾かすには、ドライヤー使用前の事前準備がとても大切です。

髪を傷めないタオルドライの方法

髪の毛にできるだけダメージを与えないようにするには、洗髪後、水分が無くなるまでタオルドライを念入りにし、ドライヤーの時間を短くすることが重要です。

髪の毛全体をぐしゃぐしゃっと拭くと、タオルと髪の毛の摩擦が起こり、髪の毛が絡まったりキューティクルが剥がれたりする原因となります。

髪の毛は、濡れている状態が一番敏感でダメージを受けやすいので、優しく扱いましょう。タオルドライをする際は、どれだけ髪の毛とタオルとの摩擦を少なくできるかが大きなポイントとなります。

タオルドライの方法は、頭皮の水分だけを取るイメージで優しくタオルでおさえます。毛先もタオルで髪の毛を挟み、ぽんぽんっと叩いて水分を取っていきます。タオルドライの目安は、毛先から水滴が落ちないくらいまでしっかりと行いましょう。

熱から守るため、流さないトリートメントをする

髪の毛を乾かす前に使用するトリートメントは、大きく分けてオイル・ミルク・クリームタイプがあります。お風呂で使用するトリートメントとは異なり、「アウトバス」と呼ばれるトリートメントです。

ご自身の髪質に合った、最適なタイプを選びましょう。ドライヤーの熱やブラシの摩擦から守るために、毎晩つけて乾かすことをおすすめします。しかし、付けすぎると乾きにくくなるので適量を毛先中心に付けましょう。

オイルタイプ

オイルタイプは、油分で髪の毛をコーティングしてくれるので、手触りがなめらかになりしっとりとした濡れ髪になります。熱などの外的ダメージからも守ってくれるので、ドライヤーの前だけでなく、ヘアアイロンを使用する前のベースにも使えるので便利です。どの髪質でも使えて、ツヤを出してまとまりよくしたい方におすすめです。

ミルクタイプ

ミルクタイプは、内部補修成分を配合しているものが多いので、ダメージが進んでいる髪の毛や、細くて広がりやすい髪質の方に向いています。また、手に取って付ける際もテクスチャーが柔らかいので髪の毛に付けやすいという特徴もあります。

クリームタイプ

ミルクタイプよりも、テクスチャーが固く重ためのトリートメントです。そのため、しっかり保湿をしたい方に向いています。付けすぎると、ドライヤーで乾かし終わったあともボリュームが無く重たく仕上がるので量の調節が重要となります。

正しいドライヤーの使い方

正しいドライヤーの使い方

ドライヤーを使って正しく乾かすことで、髪の毛の状態は大きく変わってきます。翌朝の髪の毛の乾燥具合にも影響するので、正しいドライヤーの使い方をマスターして艶髪をゲットしましょう。

基本的なステップ

  1.  毛先から水滴が落ちないくらいまで タオルドライする
  2. ドライヤーの温風を使って8割乾かす
  3. 冷風を数分髪の毛に当てる

髪の毛を乾かす最適なタイミングは、お風呂を上がってから遅くても30分以内がベストです。遅くなるにつれて、濡れている時間が長くなるので髪の毛が傷む原因となります。

ドライヤーで乾かす時間の目安としては、髪の毛の長さによって異なりますがロングの方でも10分以内におさめられるようにしましょう。10分で乾かない場合は、タオルドライが足りていないのかもしれません。

温風を使って8割乾いたら、最後に冷風を数分髪の毛に当てるとキューティクルがきゅっと締まってツヤが出ます。

髪の悩みを解決するためのドライヤーテクニック

正しいドライヤーの使い方

ドライヤーはお風呂上りだけでなく、朝のスタイリングの際にも使用すると思います。なりたい仕上がりや髪の毛の状態によって、乾かし方が異なるので紹介していきます。

ボリュームを出すとき

年齢を重ねていくと、「段々とトップのボリュームが無くなってきた」というお悩みの方が多い印象です。ボリュームを出したい箇所の髪の毛を根元から持ちあげて、ドライヤーの熱を下から上に当てていきます。温風を当ててから冷風を当てるか、自然に熱が冷めるのを待つ方法でペタッとしていた箇所に空気が入りふんわりとボリュームアップします。

ツヤを出すとき

乾かし終わった後にスタイリング剤やアウトバスを付けて、ツヤを出す方法もありますが、ドライヤーだけでもツヤは出ます。ポイントは、冷風を上手く使うことです。

温風で乾かした後に、斜め上から冷風を全体に当てるとツヤツヤ髪になりますよ。ブラシを使って髪の毛にテンションをかけながら乾かすと、より髪の毛のツヤがアップします。

くせ毛やうねりを抑えたいとき

髪の毛に熱を与えると、くせ毛やうねりは伸ばせます。ブラシを使用するとより効果的ですが「両手にドライヤーとブラシを持って乾かすのは難しい」と思う方も多いです。

手で濡れている髪の毛を軽く引っ張りながら熱を当てるだけでも、気になるうねりは解消できます。くるくるドライヤーなどの、ブラシとドライヤーが一体化した便利なアイテムもあるので、不器用な方は一度使ってみることをおすすめします。

ドライヤーのNGな使い方

ドライヤーのNGな使い方

普段のドライヤーの使い方が間違っていたら、髪の毛へのダメージも蓄積していきます。では、ドライヤーの間違った使い方をいくつか紹介していきます。

毛先から乾かす

セミロング〜ロングの方は特に、手から近い毛先の方から乾かしてしまいがちですよね。しかし、毛先を乾かし終わってから根本付近を乾かすと、自然とドライヤーの熱が毛先にも当たってしまうのでオーバードライになります。

そのため、髪の毛を乾かす際には、根元からしっかりと乾かしましょう。根元を乾かし終わる頃には、毛先も自然と乾いているので時間短縮にも繋がります。

髪との距離が近い

髪の毛とドライヤーの距離が近すぎるとダメージの原因となるので、20㎝ぐらい離して乾かしましょう。また、ドライヤーの熱を1点に集中して当てるのではなく、ドライヤーを持っている手を振りながら満遍なく乾かすことで全体を早く乾かせられるメリットもあります。

下から上に風をあてる

髪の毛の周りにあるキューティクルは魚の鱗のような形状をしています。そのため、下から温風を当てて乾かしてしまうとキューティクルの流れに逆らうので、剥がれやすくなってしまいます。

また、前髪などの短い髪の毛は下から風を当ててしまうと、そのまま根元が立ち上がったままをキープしてしまいます。朝のスタイリングの際に、かきあげバングを作る時などは下から風を当てる方法もありますが、通常は上から下に当てるのが正しい方法です。

ちょっとしたポイントに気を付けて、毎日のお手入れで、髪の毛のダメージが軽減できたらいいですよね。今日からでも実践できるので、ぜひ正しいドライヤーの使い方をマスターしてくださいね。

監修

北野紗希さん

美容師免許取得後、美容室にて数年勤務後、カラーリストに転向。現在は40代のお客様がメインのカラー専門店でカラーリストとして勤務。白髪やツヤなど年齢ならではのお悩みに寄り添ったカラーデザインを行う。

  • 出典:K-Angle, sukiyaki, miya227,sukiyaki / Shutterstock
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