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ヘアケアの基本!シャンプートリートメントで美髪に
2024.03.05
ヘアケア
美しい髪のためには、ヘアケアの基本を守ることが大切!シャンプートリートメントの選び方や使い方まで、ヘアスペシャリスト・今井 健仁さんにヘアケアの基本を伺いました。
この記事の監修
ヘアスペシャリスト
ホーユー株式会社
総合研究所 研究員/博士(医学)
今井 健仁さん
シャンプーの基本知識
髪は濡れていると、ダメージを受けやすい状態になっています。洗い方によっては頭皮トラブルをまねいてしまうことも。また、染めた髪はシャンプーで徐々に退色してしまいます。
健康な美髪を保つために、シャンプーの選び方と洗い方を学びましょう!
シャンプーの選び方
ダメージケアを重視したい場合や、髪色を長持ちさせたい場合は、 洗浄力が穏やかで刺激の少ないシャンプーを選びましょう。
なかでも、髪のたんぱく質を守りながら優しく洗える弱酸性のアミノ酸系シャンプーがおすすめ。
成分表示に「〜グルタミン酸」「~アラニン」「~グリシン」などの記載がされているかである程度見分けることができるので、購入の際にチェックしてみてくださいね。
一方、皮脂汚れが気になる場合や、しっかり洗いたい場合は、サルフェート系シャンプーがおすすめ。泡立ちがよく、洗浄力が高いのが特徴です。
「ラウリル硫酸~」「ラウレス硫酸~」などが含まれているものがサルフェート系シャンプーです。
サルフェート系とアミノ酸系の両方を使用しているケースも多いです。
化粧品では、主要成分は配合量の多い順に成分表示されますので、表示の順番からどちらの活性剤が主体かおおよそ見分けることもできます。
※医薬部外品(薬用シャンプーなど)では表示ルールが異なりますので、順番からの判断はできません。
シャンプーの方法
髪は濡れると絡みやすくなるため、あらかじめ目の粗いブラシやクシで髪のもつれをといておきましょう!もつれたままでシャンプーすると、余分な力がかかりダメージの原因になります。
また、髪同士の摩擦を軽減するため、シャンプーは手のひらで泡立ててから髪につけましょう。
シャンプーの手順
- 目の粗いブラシやクシで髪を梳かす
- 髪の毛をしっかりと濡らす
- シャンプーを手のひらでたっぷり泡立てる
- 指の腹で頭皮をマッサージするように洗う
- ぬるま湯を含ませるように丁寧にすすぐ
- シャンプーを洗い流す際は、シャワーの温度にもご注意を!
熱いお湯によって髪や頭皮がダメージを受ける可能性があるため、38℃程度のぬるま湯に設定しましょう。 - シャンプーは1日に1回で十分!
シャンプーの頻度が多いと、色落ちが早くなるだけでなく頭皮の乾燥も引き起こしがちです。
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トリートメントの基本知識
髪のダメージが気になる場合やヘアカラー、ブリーチ、パーマをした後は、トリートメントを使いましょう。
トリートメントは、タイプによって使うタイミングや役割が異なるため自分に合ったものを選びましょう。
インバス/アウトバストリートメントの選び方
トリートメントには大きく2つのタイプがあります。
お風呂で洗い流すタイプのインバストリートメントと、お風呂を出た後に使用する洗い流さないタイプのアウトバストリートメントです。
インバストリートメントとアウトバストリートメントを併用して髪のケアを行うのがおすすめ。
インバストリートメント(洗い流すタイプ)
インバストリートメントは髪の内部のケア効果が高いのが特徴です。髪全体を均一にケアすることができます。
アウトバストリートメント(洗い流さないタイプ)
アウトバストリートメントはキューティクルが浮かないようにコートし、摩擦などから髪を守ることができるため、キューティクルのケア効果が高いのが特徴です。
毛先などダメージの気になる部分を集中的にケアでき、洗い流さないので髪にじっくり作用していきます。
特に、ヘアカラーした髪のケアにはアウトバストリートメントも取り入れましょう。
インバス/アウトバストリートメントの使い方
インバストリートメントとアウトバストリートメントでは使い方が異なります。
インバストリートメント(洗い流すタイプ)
シャンプーしたあと、髪にたっぷりと馴染ませてから少し時間をおいて、髪の毛の中に成分を浸透させてからトリートメントを洗い流しましょう。
お風呂で使うインバストリートメントやヘアマスクの成分には水溶性のものが多いため、水で洗い流すときに成分が落ちやすい性質があります。そのため、軽く洗い流す程度にとどめた方が効果的です。
アウトバストリートメント(洗い流さないタイプ)
ヘアミルクとヘアオイルの2種類が代表的なアウトバストリートメントです。
ヘアミルクで髪の内側を補修してから最後にヘアオイルで蓋をするように使用するのがおすすめです。
ヘアミルクとヘアオイルの使用手順
- やさしくタオルドライした髪にヘアミルクを馴染ませます
- ヘアミルクを馴染ませた髪をドライヤーで乾かします
- 乾いた髪にヘアオイルを馴染ませツヤを出します
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リンス・コンディショナーとトリートメントの違いとは?
一般的に、リンス・コンディショナーとトリートメントは特徴が異なります。
リンス・コンディショナー
髪の表面をコーティングしキューティクルを整える役割があります。
キューティクルを整えながら髪を引き締めることで、栄養成分の流出や摩擦によるダメージを防ぐことができます。
トリートメント
髪の内部に栄養を与え、失われた成分を補給してくれる役割があります。髪の内部に働きかけることでダメージケアに有効です。
リンス・コンディショナーの機能もあわせ持っているトリートメントが多いため、シャンプーのあとはトリートメントを使うことでケアできますよ。
正しい髪の乾かし方(ブロー方法)
髪が濡れたままの状態で寝ると寝ぐせがつくだけでなく、キューティクルもダメージしやすくなります。毎日繰り返すと大きなダメージになるため注意しましょう。
ドライヤーで乾かす前にやさしくタオルドライ
髪の毛にできるだけダメージを与えないようにするには、タオルドライで髪の水分を拭き取り、ドライヤーの時間を短くすることが重要です。
お風呂からあがったら、タオルで髪をはさみ込むようにして、ポンポンと軽くたたくように水気を拭きましょう。毛先から水滴が落ちなくなるまでが目安です。
髪同士をこすり合わせると、キューティクル同士がこすれてダメージの原因になります。
髪が濡れているときは、目の粗いブラシやクシで軽く流れを整える程度にしましょう。
目の細かいブラシやクシで髪の根元から毛先まで一気にとかすと、毛先が絡みやすく、無理をすれば髪に大きな力がかかってしまいます。
ドライヤーは根元から毛先の順で
やさしくタオルドライをしたらドライヤーで髪を乾かします。
髪を乾かす最適なタイミングは、お風呂を上がってから遅くても30分以内がベストです。遅くなるにつれて、濡れている時間が長くなるので髪の毛が傷む原因となります。
髪を乾かす手順
- 毛先から水滴が落ちなくなるまでやさしくタオルドライする
- 前髪と髪の根本を中心に乾かしていく
- 髪の根本が半分くらい乾いてきたら、髪の内側を乾かしていく
- 頭頂部から毛先に向かって温風をあて、手ぐしを入れながら全体の8割乾かす
- 最後に頭頂部から毛先に向かって冷風を当てる
- 温度が高くなり過ぎないようにドライヤーを使いましょう!
頭皮や手が熱いと感じない程度の温度で乾かすことが重要です。髪の毛は熱によってたんぱく質の熱変性が起こり、固くなって手触りがごわつきます。
キューティクルが熱ダメージを受けると、切れ毛や枝毛の原因にもなるので、低めの温風でドライヤーを使いましょう。 - ドライヤーは髪から離し、細かく振りましょう!
髪の近くでドライヤーを当て続けると、想像以上に温度が上がります。
髪の水分が失われ、キューティクルがめくれ上がりダメージの原因になるため注意しましょう。 - ドライヤーは乾ききる前に止めましょう!
髪の温度は濡れている間は上がりにくいのですが、乾ききったとたんに急上昇します。
水分も急激に失われていくため、ドライヤーは8割ぐらい乾かしたら止め、最後に冷風をあてて髪の水分の蒸発を抑えましょう。
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サロンでのヘアケアもおすすめ
デイリーケアと合わせて、サロンでのヘアケアにトライしてみるのもおすすめ。
特に、ヘアカラーやパーマの施術後はダメージに つながりやすいため、サロントリートメントを受けるといいですよ!
おすすめのサロンケア
バイカルテのヘアケアシリーズでは髪本来の健康的な強さ・しなやかさに影響する毛髪の主要構成成分である「シスチン」に着目し、CiP SHOT ※という独自の毛髪補修テクノロジーを導入。
ヘアカラーや紫外線など、日常のさまざまなダメージでシスチンの結合は切れて減少。毛髪内部の空洞化を招きます。
サロンでのCiP SHOT※で毛髪内部の空洞化を補修し、素髪のような扱いやすいヘアデザインへ。
ホームケアでは効果持続&ダメージ予防のメンテナンスを行い、サロンケアとホームケアのサイクルを繰り返すことで、誰かに触って欲しくなる健康的な質感へ導きます。
- ※バイカルテサロンケア:2剤CYSキット・3剤CFクリームに含まれる処方を用いたテクノロジーです。
日常生活で気を付けたい髪のダメージ要因
きれいな髪を維持するためには、普段の日常生活に気を付けて髪のダメージを防ぐことも重要です。
日常生活のダメージ要因ごとに注意すべきポイントを解説します。
摩擦(洗髪、タオルドライ、ブラッシングなど)
摩擦でキューティクルがはがれやすくなって手触りやツヤが悪くなり、髪の内部のたんぱく質や水分が流出することがあります。
特に濡れた髪ではお互いがこすれ合いやすくなり、摩擦が大きくなります。
洗髪、タオルドライ、ブラッシングをするときには髪をやさしく扱いましょう。
熱(ドライヤー、アイロン・コテ、ホットカーラー)
過度な熱を与えることにより髪のたんぱく質が熱変性を起こしたり、髪の水分が過剰に失われることでキューティクルがめくれ上がったりします。
ドライヤー、アイロン・コテ、ホットカーラー等はできるだけ低い温度で使用しましょう。
日光(紫外線)
紫外線を浴びるとキューティクルがめくれやすくなり、髪のたんぱく質が変性することがあります。さらに、メラニン色素が分解され、赤茶けてツヤが失われることもあります。
髪にも対応しているUVカットスプレーを使用したり、日傘や帽子を着用したりして紫外線から髪や頭皮を守りましょう。
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薬剤 (ヘアカラー、ブリーチ、パーマ)
アルカリ成分などによって髪が膨らんで、キューティクルが開きやすくなり、そのままの状態が続くと、毛髪内部のたんぱく質が流出してしまいます。
ヘアカラー、ブリーチ、パーマをした後はアウトバストリートメントで髪のケアをしましょう。
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ヘアケアのよくある質問
ヘアミルクとヘアオイルどっちがいい?
ヘアミルクを使用すると髪の内側に水分と補修成分が浸透してうるおいとしっとり感を得られるので、髪をやわらかくしたい、乾燥をカバーしてまとまる髪にしたいときにおすすめです。
一方、ヘアオイルは髪表面のキューティクルを整えるので、ツヤのある髪にしたい、髪のダメージを避けたいときにおすすめです。しっかり重みのある髪に仕上がります。
ヘアケアでお金をかける順番は?
自宅でのホームヘアケアでは、まずは毎日使用するシャンプー、トリートメントを重視しましょう。
髪色を長持ちさせるためにはシャンプーは髪のたんぱく質を守りながら優しく洗える弱酸性のアミノ酸系のものがおすすめ。
髪のダメージが気になるときや、ヘアカラー、ブリーチ、パーマをした後はアウトバストリートメント(洗い流さないタイプ)を追加できるといいですね。
ヘアケアとは何ですか?
髪のお手入れのこと。シャンプーやトリートメントなどのヘアケア剤を使ってお手入れを行うほか、ブラッシングやドライヤーで髪を乾かす工程も美しい髪を保つために重要なポイントとなります。
自宅でのヘアケアだけでなく、サロンで行うトリートメントなどのヘアケアもあります。
ヘアケアの正しい順番は?
ヘアケアの基本的な手順は、ブラッシング、シャンプー、トリートメント、タオルドライ、ドライヤーの流れです。
洗い流さないタイプのアウトバストリートメントはタオルドライの後か、ドライヤーの後に使用します。それぞれの工程を正しく行うことで髪を美しく保つことができます。
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【出典】wear it out、paulaphoto、VGstockstudio、sukiyaki / Shutterstock
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