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頭皮がかゆい原因は?頭のかゆみの対処法を紹介
2024.04.23
ヘアケア
誰でも一度は「かゆい!」と思ったことがありますよね。
かゆみは、掻きたくなる感覚のことです。頭皮を含む体の皮膚のどこでもかゆみを感じます。
かゆみは花粉症や蕁麻疹などの疾患で感じるだけでなく、皮膚に異常がない時にも感じます。
例えば、皮膚が乾燥している時。皮膚が乾燥すると外部からバイ菌やアレルゲンが侵入しないように働いている皮膚バリアがもろくなります。
そのような場合、保湿剤による日常的なスキンケアがかゆみの発生を抑えることに有効的です。
※症状が長引く時は皮膚科医の診察を受けましょう。
今回は、頭皮でかゆみが発生する原因やかゆみを伴う皮膚の病気について、長崎大学大学院医歯薬総合研究科 皮膚病態学分野 教授の室田先生に分かりやすく解説していただきました!
また、最後にはLICOLO編集部からおすすめの頭皮ケアをご紹介します。
頭皮のかゆみが気になっている方はぜひ参考にしてくださいね。
監修
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 皮膚病態学分野 教授
室田 浩之先生
日本皮膚科学会 理事
日本皮膚免疫アレルギー学会 副理事長
日本研究皮膚科学会 理事, 学術委員会委員長, “Jounal of Dermatological Science” editorial board
日本発汗学会 副理事長
日本白斑学会 理事
日本皮膚科心身医学会 理事
日本アレルギー学会 “Allergology International” editorial board
International Forum for Study of Itch (IFSI) Board member
SSCI-Net 理事
頭皮がかゆくなる原因と対処法
はじめに、日常生活の中にある代表的なかゆみの発生原因を紹介します。頭皮に大きなトラブルがなくても、かゆみを生じることがあります。
刺激(心理的な刺激、物理的な刺激)
マンガやドラマでドキドキしたり恥ずかしくなったりした主人公が頭を掻くシーンはよくありますよね。緊張や疲れなどの心理的な刺激によって頭がかゆくなることがあります。
さらに、温熱による温もりや、人によっては手が髪の毛に触れた時の物理刺激でかゆみが起こることも。
シャンプーやヘアカラーなどの頭髪化粧品が刺激となって、頭皮にかゆみを引き起こすこともあります。
頭髪化粧品の使用頻度や肌状態によってはかゆみ感覚に加えて痛み感覚(チクチクするような感覚)を感じることもあります。
いずれにせよ、原因となっている刺激を取り除くことがかゆみの低減に繋がります。
乾燥
頭皮は皮脂分泌が盛んなため乾燥しにくいですが、頭皮に何かしらの異常がある方は頭皮に乾燥所見がしばしば見られる印象とのこと。
頭皮の乾燥は、疾患が原因で生じることもあればシャンプー等の日用品の間違った使用方法が原因となることもあります。
シャンプー等の日用品の使い方のよくある間違い
- シャンプーを泡立てずに液体のまま頭皮にぬってしまう
液体のまま頭皮にぬってしまうと、汚れを落とせないばかりか、シャンプーが液状のままでは頭皮に残りやすく、刺激の原因となります。シャンプーは手のひらでしっかりと泡立ててから頭皮を洗いましょう。 - 洗浄成分のすすぎが不十分
髪の毛の生え際はすすぎ残しが多く起きる場所です。洗顔時や洗髪時は生え際までしっかり洗い流しましょう。
日焼け
日焼けができるほど紫外線にあたると皮膚に炎症やかゆみが生じ、状態によっては皮膚が乾燥したり、皮膚がめくれ落ちたりすることもあります。
頭皮がかゆい場合に考えられる皮膚の病気
ここからは、頭皮がかゆい場合に考えられる代表的な皮膚の病気を紹介します。
接触皮膚炎
接触皮膚炎は何らかの物質が皮膚に直接触れることで、それが刺激やアレルギー反応となりかゆみを伴う皮膚炎が生じる疾患です。
刺激性の接触皮膚炎の場合、かゆみ症状は接触後、数時間以内に出る一方、アレルギー性の接触皮膚炎では接触後、12時間後頃からかゆみ症状が出始め、24時間から48時間後頃に症状が強くなります。
- LICOLO編集部からのおすすめ!
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎はかゆみを伴う代表的な疾患です。
頭皮で発症した場合、頭に強いかゆみを感じて掻いてしまい頭皮にカサブタが出来ていたり乾燥(皮膚バリア機能の低下)していたりする方がしばしばいらっしゃるとのこと。
皮膚バリア機能が低下すると、菌やアレルギー物質が侵入し易くなり、感染症やアレルギーの原因になります。
乾いた肌はかゆみを感じやすくなるため、引っ掻いてしまい皮膚炎の原因にもなります。正しく保湿して皮膚の健康を保つことが重要だと教えていただきました。
皮脂欠乏性湿疹
乾燥により湿疹を生じ、かゆみが出る疾患です。皮膚を乾燥させないよう保湿をおこなうことが対策となります。
適切にシャンプーを使い洗浄成分をよくすすいだうえで、ローションやオイル等の保湿剤による頭皮ケアの重要性を教えていただきました。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
脂漏性皮膚炎ではマラセチアという皮脂を好むカビが皮脂を分解することで頭皮に炎症を起こします。
フケが皮膚に付いて発赤を伴う症状が出ます。炎症の程度によって、かゆみを伴う場合と伴わない場合があります。
対策として、入浴の30分前にベビーオイルやオリーブオイルを頭皮に塗り、頭皮をふやかしてからシャンプーすることで皮脂やフケをコントロールしましょう。
また、抗菌作用効果のあるシャンプーを使うことも予防につながります。
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皮膚瘙痒症(ひふそうようしょう)
皮膚に炎症がなく見た目の変化が見られないのにも関わらず、かゆみを感じる疾患です。
発生の原因はさまざまですが、ストレスや疲れ、凝りなどの神経的なトラブルによってかゆみを感じることがあります。
ストレスや疲れがある場合は体を休めることがかゆみの改善に有効です。
また、頭皮や背中の僧帽筋の筋膜の過緊張も頭皮のかゆみにつながるため、背中が凝っている場合は体をほぐしましょう。
頭じらみ
頭じらみでは突然強いかゆみの感覚が出ます。頭じらみ用の市販薬を使用できますが、わからない場合は皮膚科専門医に相談しましょう。
乾癬(かんせん)
乾癬が頭皮に発症すると、頭全体に発疹の症状が出ます。かゆみはそこまで強くありません。
頭皮の発疹がある場合は実は乾癬かもしれません。乾癬かな?と思ったら皮膚科を受診しましょう。
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
脂漏性角化症は加齢により生じる良性腫瘍(イボ)で、かゆみの原因となることがあります。
外用薬では改善させることができないため、脂漏性角化症の治療は皮膚科での処置を行うこととなります。
頭皮のかゆみを防ぐポイント
頭皮にかゆみを感じる場合は日ごろのケアも重要です。以下のポイントに気を付けましょう。
洗浄成分のすすぎを入念に行う
洗顔時や洗髪時はしっかりと洗浄成分を洗い流すようすすぎを入念に行いましょう。
特に、すすぎ残しが起こりやすい髪の生え際に泡が残っていないか確認しましょう。
また、ヘアカラーを行った場合は、ヘアカラー剤をしっかりと洗い流した後にシャンプートリートメントを行いましょう。
頭髪化粧品の使用を一旦中止する
頭皮のかゆみを感じたら整髪料やスタイリング剤、ヘアケア剤などの頭髪化粧品の使用を一旦中止し、頭皮のかゆみが改善するか確認しましょう。
シャワーの温度は38℃~40℃にする
シャワーの湯温は38℃~40℃にしましょう。熱いシャワーは頭皮の皮脂を取り除くため頭皮の乾燥が進行してしまい、かゆみが増える要因となります。
38℃~40℃のぬるめのお湯が皮膚のバリアの回復に適した温度だそう。
液状のやわらかいオイルで皮脂やフケのコントロールを行う
フケが気になる場合や皮脂が強く出ている場合は、入浴前にオリーブオイルやベビーオイル等のやわらかい液状のオイルを頭皮に馴染ませてから洗髪することで過剰な皮脂を落としましょう。
おすすめの頭皮ケア
ここまでは室田先生に頭皮のかゆみについてお聞きしてきました。
頭皮のかゆみがある場合は頭皮が乾燥していることも多いため日ごろからの保湿が重要です。
ここからはLICOLO編集部からいつもの頭皮ケアにおすすめの保湿アイテムを紹介していきます。
COLORu スカルプケア(シャンプー、トリートメント、セラム)
かゆみ、カサつき、ベタつき等の「乾燥」 による頭皮の荒れは、バリア機能を低下させアレルギーになりやすい状態になってしまいます。
COLORu スカルプケアは、保湿効果の高い「赤ワイン酵母エキス※」を配合。頭皮の角質層のすみずみに浸透し、バリア機能をサポートします。※加水分解酵母エキス
シャンプー、トリートメント、セラムの3アイテムでうるおいを届けて、頭皮環境を整えていきます。
ビゲン スキャルプエッセンス(頭皮ローション)
ビゲン スキャルプエッセンスは、頭皮を健やかに保つためのローション。1日2回の頭皮ケア習慣で、頭皮の乾燥を防ぎます。
ヤーバサンタのハーブ本来の香りに、ラベンダー油を加えたやさしい香り。毎日使い続けやすい、さらっとした使い心地です。
ビゲン スキャルプエッセンス
黒髪を、あきらめない聖なるハーブ「ヤーバサンタ※」の抽出エキスを配合した、頭皮用ローション
- ※エリオジクチオンアングスチフォリウム葉/茎エキス(保湿成分)
- ※本記事による商品の推薦はLICOLO編集部によるもので、当記事に登場する医師の推薦ではございません。
頭がかゆい原因は、シャンプートリートメント等の日用品、乾燥、紫外線とさまざまです。放置しているとかゆみが悪化してしまうこともあるため、違和感に気が付いたら早めに対処することが大切です。
毎日の洗髪方法の見直しや頭皮ケアを行い対処していきましょう。
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