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湿気で髪がうねる原因と対策!梅雨や雨の日の時短ヘアスタイル
2024.06.21
ヘアスタイル
今年ももう梅雨入り。梅雨時は湿気で髪がうねり広がって髪型がうまく決まらないですよね。ただでさえ雨の日は気分がどんよりしがちなのに、髪がボサボサだと大きなため息が出ちゃう……。
この記事では湿気に負けないうねり対策やヘアアレンジを紹介します。今年の梅雨は忙しい朝でも綺麗にスタイリングして、嫌な気分を吹き飛ばしませんか?
- 目次
湿気が多いと髪が広がる、うねりが出る原因
湿気が多い雨の日にはどうして髪が広がったりうねったりするのでしょうか?
くせ毛と湿気の相性が悪い理由には、髪の中に存在するコルテックスが影響しています。
髪は表面から「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の順に並んだ3層構造となっています。
湿気が影響するのは2層目のコルテックス。
コルテックスの中には、
- 水を通しやすい「オルト様コルテックスの部分」
- 水を通しにくい「パラ様コルテックスの部分」
の2つが存在します。
髪が水分を含んだとき、水を通しにくいパラ様コルテックスの部分はあまり形状が変わりませんが、水を通しやすいオルト様コルテックスの部分は膨張します。
くせのない直毛の人はどちらのコルテックスもバランスよく均一に並んでいるので、湿気を吸って膨張したとしても形が崩れません。
一方、くせ毛の人はコルテックスの並びが不規則だったり、どちらかのコルテックスの数が偏ったりとバランスが悪い状態です。
このようなバランス差や膨張差が髪の広がりやうねりを生み出してしまうのです。
普段から取り入れたい髪の湿気対策
髪は湿気により広がったりうねったりするので、普段から髪に余計な水分を含まないように工夫が必要です。
水分を吸収しやすい髪の特徴は、「乾燥している」「ダメージを負っている」の2つ。
乾燥している髪は、本来あるはずの髪表面の油膜が失われているために、水を弾く力がなく吸収し放題な状態。
ダメージを負った髪は、表面ではキューティクルが剥がれて、水分が入り込むスキマが常に空いている状態になり、内部ではコルテックスの損傷により水を吸収しやすい状態になっています。
くせ毛の人は、髪が絡まったり摩擦が起こったりなどダメージも併発しやすいので、乾燥ケアと一緒にダメージを負わないためのケアも意識しましょう。
ここからは、普段からできる湿気対策について解説していきます。
シャンプー
くせ毛の人は、油分が足りず髪が乾燥している場合がほとんどです。
ただでさえ油分が少ない髪質なので必要以上に油を奪いすぎないシャンプーを選びましょう。
おすすめは、アミノ酸系シャンプー。アミノ酸系シャンプーは、赤ちゃんや敏感肌の人でも使えるほど洗浄力がマイルドで皮脂を必要以上に奪いません。
また、保水性に優れているので洗い上がりがしっとりとした質感に仕上がります。
アミノ酸系の優しい洗い心地とカラーダメージケアで美しい髪へ
トリートメント
くせによる広がり・うねりに悩んでいる場合は、重めのトリートメントを選ぶようにしましょう。
くせ毛は水分の保持力が弱いため、ふわふわパサパサした質感になりがちです。
トリートメントの水分・油分で髪に重みをもたせることで、しっとりまとまりやすい状態に近づきます。
特に湿気の影響を受けやすい梅雨時は、週に一度ヘアマスクで集中的なケアをしてあげるとより扱いやすくなるでしょう。
タオルドライ
タオルドライは、髪からしずくがポタポタ落ちてこなくなるまでしっかり行いましょう。
髪に余分な水分が残っていると、くせが強く現れる原因となります。
しっかり水分を吸い取るためには、
- タオルで髪を包み込むように水分を吸収する
- 髪を粗目のコームで優しく梳かす
- 追加で出てきた水分をまた吸収する
この順番でタオルドライを行いましょう。
ショート・ボブヘアの人は一度で水分を吸収できますが、ミディアム・ロングの人は一度では難しい場合があります。髪からしずくが垂れてこなくなるまで2・3の工程を繰り返してください。
洗い流さないトリートメント
余分な水分を吸収しないためには、髪表面をコーティングするのも大切。
くせ毛で悩んでいる場合は、ヘアオイルがおすすめです。
オイルが表面をコーティングし水分の吸収を防ぎ、髪のボリュームを抑えてくれます。
髪のうるおいがほとんどなく強いダメージを負っている場合は、ヘアミルクとの併用もおすすめです。
併用する場合は、ヘアミルク→ヘアオイルの順に使用しましょう。ヘアミルクで髪の中の保湿をしてから、ヘアオイルで蓋をするイメージです。
ドライヤー
季節に関係なくくせによる悩みを抱えている人は、お風呂から上がったらなるべく早く髪を乾かすようにしましょう。
髪は濡れているときに形を変えられて、乾くと形が固定される性質です。
くせ毛のほとんどは濡れているときに一番強く現れるので、濡れた状態で過ごす時間が長ければ長いほど、広がり・うねり・パサつきが起こりやすくなります。
なるべく早くドライヤーを始め、髪の後ろから顔の方へ向かって手ぐしを通しながら乾かすと、髪のくせを抑えることが可能です。
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雨の日が続きそれだけでも憂うつなのに、湿気で髪がうねる、広がる、ぺちゃんこになってスタイルが決まらず朝から気分がイマイチな人も多いのでは。
そんなときは、忙しい朝でもパパッとできて崩れにくいまとめ髪で、嫌な気分を吹き飛ばしませんか。
湿気で広がりやすい髪におすすめ! 40代こなれ感シニョン
- 桜井美礼さん(47才)
膨張しやすい髪はひとつに束ねておだんごにするのが正解。ひとつに結んでから三つ編みにしてまとめることで崩れにくくなります。
また、多少うねりがあってもそれを生かせば、ふんわり感のある今っぽいこなれ感のあるまとめ髪に。低めのシニョンはきちんとしたシーンにもぴったりです。
アレンジの仕方
1.手ぐしで髪をひとつにまとめ、えり足で結ぶ。ヘアワックスやヘアオイルを少量なじませてパサつきをおさえると膨らみにくくなる。
2.毛先まで三つ編みにして結ぶ。後頭部から髪を少しずつ引き出して立体感を出す。
3.1で結んだゴムを軸にして毛束を巻きつけ、毛先を内側に入れてピンで留める。反対側からもピンをさして固定すれば完成。顔まわりのおくれ毛は、中間からアイロンを入れてゆる巻きにする。
四方向からチェック!
Before
梅雨の広がりやすい髪におすすめ! 白髪も目立たないワザありひとつ結び
- 松下佳代さん(40才)
広がる上に分け目や生え際の白髪が気になるという人には、髪を上下に分けて結ぶまとめ髪がおすすめです。
耳下で髪を分けて2段に結ぶことで崩れにくくなるだけでなく、適度なボリュームも出せるので華やかさもキープ。分け目を曖昧にしているので、内側の白髪を封じ込めることができ目立ちにくくなります。
アレンジの仕方
1.アイロンで毛先のみ巻いておくと仕上がりがきれいになる。ヘアバームやヘアオイルを少量なじませたら、耳下で髪を分けてハーフアップにする。分け目が見えないよう髪をたるませて結ぶのがポイント。
2.耳下の髪を半分に分け、ひとつに結んだ毛束の上に持ってきて結ぶ。
3.結び目の上から毛束を通し、くるりんぱにする。
4.くるりんぱにした毛束を左右に引っ張りキュッと結び目を引き締める。崩れにくくなるだけでなく、自然なふくらみが出て華やかになる。
それでも白髪が気になったら
アレンジでカバーをしても飛び出てしまう白髪がある場合は、ヘアマスカラを活用するのがおすすめ。白髪をさっと隠せてシャンプーで洗い流せます。
お出かけ前に瞬間!ひと塗りでカバー
四方向からチェック!
Before
湿気でぺちゃんこ髪におすすめ! 立体感を出すねじりんぱ×サイド寄せ
- 永末まゆさん(38才)
湿気でへたりがちな髪は、毛束をねじってからくるりんぱにする「ねじりんぱ」で立体感をプラス。サイドに髪を寄せてふんわりとしたボリューム感を印象づけるのもポイントです。
まとめる前にドライヤーでトップの根元を起こしておくのもひとつの手。油分が多いスタイリング剤は重さで髪がペタンとしてしまうので、スプレーワックスなど軽いものを使って。
アレンジの仕方
1.左は耳のラインで、右はこめかみから斜めに髪を分け取り左寄せにしてひとつに結ぶ。えり足から浮かないように結ぶのがコツ。
2.残しておいた左耳前の髪と右サイドの髪をそれぞれ内側にねじる。
3.ねじった毛束を1で結んだ毛束の上で結ぶ。
4.3で結んだ毛束をくるりんぱにする。左右に毛束を引っ張って結び目を引き締めたら、ねじれた部分から少しずつ髪をつまみ出してラフに崩す。ひとつに結んだ髪も毛束をさくように散らせば、ふんわり感がアップ。
四方向からチェック!
Before
毎朝、がんばってブローをしても、梅雨の季節は午後になるとふくらみやうねりが出て残念ヘアになりがちです。
ブローをする時間より短い時間でできる、崩れにくいまとめ髪をつくれば、1日快適に過ごせます。マスターして梅雨を乗り切りましょう。マンネリ化しないよう、ヘアアクセを取り入れるのもいいですね。
ヘアスタイル提案
GARDEN Tokyo
本木亜美さん
トップスタイリスト。30代美容師として、同世代に向けた抜け感のあるヘアやアレンジが得意。また、自身もクセ毛であるため、クセ悩みにも親身になってこたえてくれる。
【出典】Ushico、プラナ、yomogi、kogome、Ushico / PIXTA(ピクスタ)
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