大人女子におすすめのまろみカラー |ブルーバイオレット、ピンクアメジスト、シアーベージュ、アッシュグレージュ

2023.12.27

ヘアカラーリング

2023年から2024年にかけての冬シーズン注目の最新ヘアカラートレンドは、ズバリ「まろみカラー」。「まろみカラー」とは、なりたい色合いをしっかり発色させながらも、優しさや柔らかさを感じられるようなカラー。ヘアカラーを楽しみたいけれど、ビビッドすぎるのは年齢的に浮いてしまうのでは……という大人世代にぴったりです。

この「まろみカラー」を、カラーリング技術が高いと人気のヘアサロン『VAICE（ヴァイス）』の浅野宏明さんと、『broocH（ブローチ）』の西山洸平さんにご提案いただきました。

色の傾向としては、ちょいクールな雰囲気のアッシュ系や、ピンクやベージュなどの暖色系が人気。また、白髪をなじませてくれるハイライトもトレンドです。さっそくチェックしてみましょう。

目次

ヘルシーなこなれ感を出すなら「ブルーバイオレット」
優しさあふれる大人の愛されカラー「ピンクアメジスト」
透明感も白髪カバーも叶う「シアーベージュ」
秋のお洒落ムードが高まる「アッシュグレージュ」
「この色で染めたら、どんな雰囲気になる？」を知りたいなら

ヘルシーなこなれ感を出すなら「ブルーバイオレット」

爽やかさと、女性らしさを感じる、そんなヘルシーな魅力たっぷりのヘアカラー。レイヤースタイルとの相性もばっちりで、憧れのヘアと言えそうですね。一気に秋冬感が増すと同時に、髪をツヤやかに見せてくれるので、夏に紫外線ダメージを受けた髪にもおすすめです。

「クールさも可愛さもある、“こなれ感”のある雰囲気を目指しました。染める前はかなり色が抜けて黄色っぽさが目立っていたので、黄ばみを取る効果のあるブルーバイオレットを選んでいます。アッシュ系カラーで印象を引き締めつつも、強く見えすぎないようにハイライトをプラスしたのもポイントです。自然な柔らかさが出るのと、結んだ時もハイライトの部分がチラッと見えてさりげなくお洒落感が増しますよ」（VAICE／浅野宏明さん）。

BEFORE

夏場にずっと明るく染めていたため、かなり退色が進み、根元の色ムラも。色が抜けてしまい、毛先のパサつきが目立っていました。

AFTER

四方向からチェック！

退色が進んでしまった明るい髪色から、秋らしい落ち着きのあるカラーに。やや暗めですが、全体に入れたハイライトや、レイヤーカットで動きを与えることで、絶妙な柔らかさを演出。下ろしても、結んでもいい感じのスタイルは、自分時間がなかなか作れない忙しいママ世代におすすめです。

アッシュ系のブルーバイオレットベースにハイライトで立体感をプラス

ベースカラーはアッシュ系のブルーバイオレット。アッシュで少しくすませ、細めのハイライトを全体的に加えることで、軽さや立体感がアップ。ハイライトは明度差をあまりつけすぎず自然になじむ色合いなので、白髪が伸びてきても目立ちにくいのが魅力です。

優しさあふれる大人の愛されカラー「ピンクアメジスト」

大人の可愛らしさや優しい雰囲気を出すなら「ピンクアメジスト」がおすすめ。赤味系のカラーを大人世代に似合わせるポイントは？

「ベースカラーには赤紫っぽい色を使っていますが、それだけだとパキッと色が出すぎて大人世代には印象が強すぎる場合が。そこで、ベールをかけるような薬剤をプラスして、まろみのある色合いに仕上げました。ピンクアメジストカラーの雰囲気を楽しみつつ、肌色やいつものメイクバランスにも合わせやすいのでおすすめです」（VAICE／浅野宏明さん）。

BEFORE

カラーの繰り返しで黄色っぽく色が抜け、金髪状態に。地毛が細くクセ毛なので、あまりカットせずにカラーだけで雰囲気を変えたいとの希望でした。

AFTER

四方向からチェック！

退色して金髪状態だった髪色を、少し暗く抑えピンクやパープル系で大人の柔らかさと可愛らしさを表現。髪が細くクセ毛のため、長さは残してまとまりやすさをキープ。Aラインのシルエットと暖色系まろみカラーの相性もばっちりです。

ふんわりツヤめくピンクアメジストカラーで肌色までキレイに

明るすぎない赤紫系のカラーに、ツヤを加えて柔らかい印象に。白髪染めでも表現できる明るさなので、ヘアカラーでお洒落を楽しみながら気になる白髪も自然にカバーできるのでおすすめです。

カラーリング提案

VAICE（ヴァイス）代表

浅野宏明さん

透明感も白髪カバーも叶う「シアーベージュ」

最近のヘアカラーのトレンドとして、おさえておきたいポイントが“透明感”。軽さを出したり、肌色を明るく見せてくれるなどうれしい効果がたくさん。

「モデルさんのナチュラルな雰囲気に合わせ、今回はベージュ系のカラーを選びました。前回のカラーの退色でややオレンジっぽく色が抜けていましたが、それを生かしつつ、自然に染めています。透け感のある色合いなので肌色やメイクになじみやすく、今っぽいこなれ感が出るのも魅力。さらに、髪表面にハイライトを入れ、立体感が出ると同時に白髪をぼかしてくれる効果もあります」（broocH／西山洸平さん）。

BEFORE

カラーリングの繰り返しでダメージが進行し、赤味やオレンジ味が気になる状態。日頃のメイクやファッションはナチュラル系が多く、カラーもそれに合わせたイメージにしたいとの希望。

AFTER

四方向からチェック！

退色して出たオレンジっぽさや赤みを生かし、それになじませるようなベージュ系をチョイス。ハイライトとの相乗効果で、透けるような質感を出しています。

カットは、裾にやや重みを残した切りっぱなしのカットで、ラフに動く髪とシアーなカラーがお洒落感を高めます。

透明感のあるベージュベース＋ハイライトは最小限で最大限の効果を

ベージュ系のやや寒色系カラーをベースに、ハイライトは髪の表面中心にハイライトを入れ、ダメージを最小限に抑え、ちらほら白髪も自然にぼかします。また、もみあげ部分に入れたハイライトは、顔まわりの髪を動かした時や結んだ時にもさりげなく華やかさが増すポイントになっています。

秋のお洒落ムードが高まる「アッシュグレージュ」

暗めでも重く見えず、秋冬のファッション気分を盛り上げてくれそうなカラーがこちら。トレンドのボブスタイルにもしっくりくる、大人の洒落見えカラーと言えそうです。

「クールビューティな雰囲気がすごく素敵だったので、アッシュ系のカラーを選びました。寒色なので強くなりすぎないよう、今回はモノトーンという薬剤をプラスして自然なまろやかさを表現。グレイッシュな柔らかさのある、大人のかっこよさを目指しました。ダークカラーでツヤも引き立つので、肌色も美しく見せてくれます」（broocH／西山洸平さん）。