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男性の白髪どう見られてる?~メンズ身だしなみ最新事情~
2023.06.06
ヘアカラーリング
近年、男性の身だしなみや美容に関する本が増えています。特に若い世代は、スキンケアをするのが当たり前、眉毛を整えたりメイクを楽しんだりする人も多いよう。
なかでも、第一印象を大きく左右する「髪」に注目が集まっています。SNSでもヘアチェンジによる変身動画がバズることが多く、いかに髪の毛が大切なのかがわかりますね。
若年層で美意識が高まっている一方で、何をしたらいいかわからないという30~40代の男性も多いのが実情。
そこで、ビジネスシーンでも好印象を与える身だしなみについて、男性の意識調査やヘアケアについて紹介します。
- 目次
女性から見た男性の身だしなみで気になるのは、やっぱり髪!
「@主婦の友」会員の20~50代女性に、男性の身だしなみについての調査を行いました。回答数は99名。
身だしなみとしてケアをしてほしいパーツはダントツで「髪」がトップでした。次いで、ひげ、肌となっており、髪の毛が印象を決める重要なパーツということがわかります。
同世代の男性に白髪があるとどう感じますか?
同世代の白髪に対して、どのような印象を持っているのかという問いに対しては、「老けて見える(39.3%)」「疲れて見える(34.3%)」「ストレスを抱えていそう(31.3%)」とネガティブなイメージもある一方、
「染めた方がいい(15.1%)」という意見の女性は少なく「年相応でいい(23.2%)」「気にならない(31.3%)」という意見も多くみられました。(複数回答可)
ネガティブなイメージを与えないよう白髪のケアはしつつ、白髪を活かすグレイヘアへの好感も高まっているのかもしれません。
多様性の時代。白髪に対してもさまざまなとらえ方が増えているようです。
男性には白髪ケアをしていてほしい?
ただ、同世代の男性に白髪ケアをして欲しい人は56.5%。身だしなみのひとつとして白髪ケアをのぞんでいる人の割合が多いことがわかりました。
男の三大悩みは薄毛・抜け毛・白髪!
LICOLOメルマガ会員の男性(30~50代)75名に身だしなみに関する意識調査を実施。頭髪だけでなく、美容全般についても聞いてみました。
男性の身だしなみ事情
「身だしなみで気をつけているところは?」の質問に対して、肌、髪の毛、ヒゲ、においに気をつけている人が多数。
気になる肌のケアについては、「毎日している」人は約半数、「肌荒れをしたとき」「たまにしている」を含めると約7割が肌ケアをしていることがわかりました。
頭髪悩みのトップは白髪
頭髪に関する悩みのトップは白髪。次いで、薄毛、抜け毛が同率でした。薄毛や抜け毛に悩んでいる人は、髪の毛のハリ・コシも気になるようで合わせて答えている人が多くいました。
頭髪のケアとしてあがったのが、ヘアトリートメントや育毛剤、頭皮ローション、頭皮マッサージ。抜け毛を気にかけて日ごろからケアをしている人がいる一方で、何もしていない人が約3割いました。
白髪ケアをしている人は約半数
頭髪に関する悩みのトップである白髪に対してのケアをしている人は52%で、半数以上の人がケアをしていました。
方法としては市販の白髪染めを使っている人が多く、約64%。徐々に染まるカラートリートメントを使っている人もちらほら。ヘアサロンや理容室ではなく、セルフでケアをしている人も多いようです。
白髪があるけれど、ケアをしていない人も多いのが現状です。では、なぜ白髪ケアをしていないのでしょうか。
白髪ケアをしない理由は?
半数以上が「年相応だから」と白髪を受け入れており、なかには「白髪があるほうがいい」という人も。
白髪は嫌われ者のイメージが強かったと思いますが、昨今はありのままの髪の毛を尊重する人も増えてきているようです。
黒く染めない!グレーの白髪ケアで大人の身だしなみがUP!
白髪を活かしつつ、ワンランク上の身だしなみケアをしたい人におすすめなのが白髪にグレーの色みをプラスする白髪ケア。
グレーの白髪ケアのメリットは3つ。
- 自然に白髪がなじむ
- ダンディな魅力あるスタイルに仕上がる
- 髪に立体感とツヤが出る
黒髪と白髪のコントラストをグレーで馴染ませることによって、ダンディな印象を作ることができます。
「染めていることを気づかれたくない」「今さら真っ黒に染めるのは抵抗がある」という人にもおすすめ。
自宅でできるものとプロに任せるケアを紹介します。
バスタイムに白髪ケアでシックな印象をプラス
今回の調査で白髪ケアをしている人のほとんどが自宅でのセルフケアでした。そんな人たちにおすすめなのが、バスタイムでできるグレーの白髪ケアです。
『メンズビゲン シックグレー』のシャンプー&コンディショナーなら、普段のシャンプー&コンディショナーを変えるだけで白髪がほんのり淡いグレーに色づきます。
グレイッシュなニュアンスが入ることで、白髪にシックな印象がプラスされるんです。
プロに任せて好みのグレーに
白髪ケアをしない理由に「面倒」「染めていることを気づかれたくない」があります。そんな人たちにおすすめなのが、プロに任せるサロンケアです。
黒髪と白髪のコントラストを弱めてナチュラルにぼかし目立たなくさせるカラー剤「カレンシアカラー」を使い、好みのグレーヘアに。ベースの色がグレーなので、色落ちしても赤みが出ないのが特徴です。
プロに任せれば白髪の量にかかわらず、白髪と黒髪が自然になじみ「染めた感」が出ないのがうれしい。毎日のお手入れもラクになります。
男女問わず、髪の毛は見た目印象を左右する大切なパーツです。さらに素敵なヘアスタイルにするために、白髪ケアに挑戦してみてはいかがでしょうか。
白髪のウソ、ホントを研究員が解説
調査でも「白髪を抜く」という男性がいることがわかりました。数本生えた白髪なら抜いてしまっている人も多いのではないでしょうか。「白髪を抜くと増える」と言われていますが、これって本当なのでしょうか。
そこで、白髪にまつわるウワサについて、ホーユーのヘアスペシャリスト・今井健仁さんをはじめ専門家のみなさんにうかがいました。
白髪を抜くと増えるってホント?
おそらくウソだけど、抜かない方が良い。
初めて白髪を見つけると、反射的に抜いてしまう人が多いかもしれませんね。白髪は抜くと増えると言われますが、抜くことが原因でさらに増えることは立証されていません。
白髪の方が黒髪よりも伸びるスピードが少し速いことが研究で分かっていますので、そのように感じる可能性は考えられます。また、白髪は年とともに増えていく性質であることも、こうした説が生まれる一因かもしれません。
白髪を無理に抜くと頭皮にダメージを与えることもあります。毛穴から菌が入りやすくなったり、何回も抜いているうちに毛球部がダメージを受けて生えてこなくなったりすることも。
気になる場合は、抜くのではなく根元からカットするか、染めるのがいいでしょう。
白髪の多い人は薄毛になりにくいってホント?
ホントかも?
ただし、科学的な関係性は確認されていません。
白髪は黒髪より髪の毛が太い傾向にあり、成長速度も速いことが研究で分かっています。髪の毛が細くなっていくことが薄毛につながるので、白髪の方が薄毛になりにくい可能性は十分に考えられます。仮にそうだとしても、頭髪の半分以上が白髪の人などかなり多い人でないと、差は分からないと予想されます。
もちろん、白髪を染めて黒髪にしたら薄毛になりやすいというわけではありません。
サウナでいい汗をかくと白髪になりにくいってホント?
たぶんウソ。
血流改善は髪の毛の成長にプラスの影響があると考えられますが、それが白髪抑制にもつながるという事実は確認されていません。
メラニン色素は黒髪だけでなく皮膚や目の虹彩などにも存在しており、もし事実だとしますとそれらにも何らかの変化が生じる可能性が考えられますが、そういった事実も確認されていません。
筋トレのし過ぎが白髪になるってホント?
たぶんウソ。
科学的には確認されていません。ハードなトレーニングを過剰にしすぎると、白髪よりもからだ全体の不調やストレスなどによる影響の方が懸念されます。
筋肉に栄養がとられて白髪になることは、まず考えられないです。
ストレスが多い人ほど白髪が多いってホント?
おそらくホント。
昔から白髪とストレスは関係があると言われています。近年、動物で証明した研究報告もありますが、ヒトで科学的に証明したものはあまりないです。毛根にはメラニン色素を作る細胞もあり、それが形成中の毛髪にメラニン色素を渡して黒髪になります。何らかの原因でこのプロセスが上手く働かないときに白髪になりますが、詳しいメカニズムはまだ十分に解明されていません。
ストレスは個人差が大きいものですが、唾液や毛髪などからストレスの指標を測定する研究も進んでおり、近い将来、ヒトでも関係性が証明される可能性はあります。
マリー・アントワネットの「一晩にして髪の毛が真っ白になった」という逸話があります。黒髪か白髪かは毛根で髪が作られるときに決まり、生えた後で黒髪が白髪に変わることは科学的にはありえませんが、ストレスが増えると白髪も増えやすことを示している逸話かもしれませんね。
こってりした食事ばかりしていると白髪が増えるってホント?
どれだけ関係があるかは不明。
食事内容と白髪の関係について、科学的なエビデンスに基づいたものはほとんど知られていません。
食事内容は健康状態や体の各種機能に影響するので、白髪、つまり毛根のメラニン色素を作る細胞への影響も否定はできませんが、食事内容によりストレスが減って白髪になりにくくなるなど(その逆もありえます)、他の副次的な要因も関係していると考えられます。
海藻をたくさん食べると黒々した髪の毛が増えるってホント?
どれだけ関係があるかは不明。
これも科学的なエビデンスに基づいたものはほとんど知られていません。
海藻類は、鉄やヨウ素などの生体必須元素を豊富に含んでいますので、適度な摂取は健康に、さらには髪にも良い効果をもたらすと考えられます。
しかし、これがメラニン色素の産生にもつながるという科学的なデータは知られていません。メラニン色素は毛髪だけでなく皮膚にも存在しますので、これが本当だとしますと皮膚でも何らかの影響があるとも考えられます。
ほとんどすべての成分に当てはまることで、摂取量が少ないと欠乏症となりますが、過剰摂取は中毒症につながりますので、適度な摂取が望ましいです。
一度、白髪になっても黒髪に戻ることもあるってホント?
ホント。
髪の毛に色がつくためには、メラニン色素をつくるように指令を出す色素幹細胞と、それを受けてメラニン色素を作る色素細胞の両方が必要です。ところが、何らか要因で働かなくなることがあり、そうなると白髪になります。
このような白髪は、再び細胞が正常に働けばメラニン色素をつくり、黒髪に戻る可能性があります。「一度白くなった髪が、黒く戻った!」という経験がある人がいるのは、このためです。
一方で、色素幹細胞がなくなってしまうと黒髪に戻ることはないと言われています。このタイプの白髪は、黒髪に戻れない白髪となります。
白髪は遺伝するってホント?
たぶんホント
白髪は遺伝性が高いといわれ、統計的に白髪と遺伝の関係性を示した研究もありますが、医学的に完全には証明されていません。
白髪のウソ、ホント、いかがでしたか?参考にして生活習慣を見直すことも白髪ケアにつながります。
これからの時代、白髪とは上手に付き合い、身だしなみをケアしていくことが大切です。
グレーの白髪ケアも取り入れながら、見た目印象をアップしてみてはいかがでしょうか。
イラスト/井上明香
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