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「ぼくはダークでターコイズで、コバルトなブルー」デビ様
2023.07.28
Special
ホーユーでは「#髪を染めた日」と題して、髪色に関する思い出深いエピソードを募集する創立100周年記念キャンペーンを実施。 応募作品総数2,697点から厳正な審査を重ね、受賞作を決定しています。
こちらの記事では受賞作の全文をご紹介しています。
100周年事務局コメント
授賞式の日もブルーのヘアカラーでお越しくださいましたデビさんは、サハラマラソンに参加される時に青や日の丸の髪で自己表現をされました。その国境を超える自己表現にヘアカラーの可能性を感じ、特別賞となりました。
エピソードキャンペーン受賞作
特別賞「ぼくはダークでターコイズで、コバルトなブルー」デビ様
ダークブルー
ターコイズブルー
コバルトブルー
3色と右サイドに日の丸を。
一生に一度のお祭りへと出発する前日、ふと思い立ち、いつもの美容室へとやってきた。
2019年4月3日、関西国際空港からパリへ、そしてパリからモロッコへと飛ぶ。
7日で250キロを走るサバイバルレース「サハラマラソン」に出場するために。
2年かけて準備してきた。家族、会社のみんな、たくさんの人が応援も支援もしてくれた。
僕のチャレンジを色んな形で応援してもらったので、今度は僕自身が思いっきり楽しむ番だ。
全身全霊で祭りを楽しみたいと考えていたら、ビジュアルでも何か自己表現がしたいと思った。
ランニングシャツは赤
リュックは黄色、なので
髪の毛は青色に染めることにした。
なぜ青色かと問われたら、信号が頭に浮かんだからだ。
赤・黄・・・とくればお次は「青」だ。
GOだ!
青信号でサハラへGOだ!
「青にするなら、ちょっとずつ色変えてみようか」
美容師さんは静かに言った。
3色の青に仕上げてくれた
髪を染めたのは大学生以来。もう10年ぶりくらいだった。
久しぶりのヘアカラーは、僕を解放的にしてくれた。
パリやモロッコへ渡ると、すれ違う人たちが「Nice color!」と声をかけてくれた。
自己表現を認めてくれているようで嬉しかった。
サハラマラソンからの帰国後に訪れたウズベキスタン。
タシケント〜サマルカンド〜リシタンとシルクロードを旅した。
そこでは通行人の全員が僕の髪の毛を爆笑し、僕の写真を撮りまくった。
笑われているのに悪い気がしない。電車に乗ると、たちまちに人が集まってきた。
4時間の移動もあっという間だ。
青い髪には、国境も心の垣根も破壊する力があるように感じた。
黒でもない、茶でもない、白でも金髪でもない、青い髪。
それは国も人種も性別も、生まれも育ちも何にも関係のない色。
サハラマラソンへの出場を機に髪を青に染めて半年間、いろんな反応をもらった。
日本に帰ってからは、「青」という髪色に抵抗感を示す人もいた。
僕自身は、自己表現として「髪を染めること」に楽しさや快感を覚えた。
一方で、「髪の色」で人を判断する人がいるのも事実。
それを理解した上で、
僕はこれからも髪を染めることを楽しんでいきたい。
自分を表現していきたい。
皆様より、応募いただいたエピソードはヘアカラー文化をつくる貴重なストーリーとしてホーユーで大切に保管・活用させていただきます。 たくさんのご応募ありがとうございました。
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