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ナイアシンアミドの美容効果は?注目すべき理由

ナイアシンアミドの美容効果は?注目すべき理由

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ナイアシンアミドは化粧品に配合されている美容成分。多くの美容効果があり、SNSでも注目を集めています。
最大の魅力は、肌荒れ、ニキビ、美白、シミ、しわ等、さまざまなお悩みをカバーできることこと。老若男女どんな肌質の方でもマッチしやすくマルチに取り入れることができます。

そんな注目のナイアシンアミドの美容効果や、その他のおすすめの美容成分を紹介します。

監修者

現役化粧品研究員としくん

「現役化粧品研究員としくん」として、YouTubeをメインに、研究員目線での化粧品の解説など美容に関する情報を発信。化粧品成分上級スペシャリスト。

[経歴]
博士前期課程修了(血管や肌の弾性を司るタンパク質の研究)
米国 Cleveland lerner research institute留学
現 hoyuにて研究開発業務(10年目)
処方開発経験(ブランド数10以上 処方数100以上)

ナイアシンアミドとは

ナイアシンアミドは、別名「ニコチン酸アミド」とも呼ばれるビタミンB群の一つです。
水溶性のビタミンで、食事からも摂取でき、体内でも合成される安全性の高い成分です。
さまざまな美容効果があり、化粧水や美容液などさまざまな化粧品に配合されています。

ナイアシンアミドが多く含まれる食べ物は舞茸などのキノコや、たらこ、落花生、マグロやカツオなど。人間の肝臓で合成される際には必須アミノ酸のトリプトファンが原料となります。

ナイアシンアミドは、人間のエネルギーの源になるATPの生成に関連し、糖質やたんぱく質、脂質の代謝を助けています。また、神経症状の予防、アルコール分解を助ける働きもあります。
そして、ナイアシンアミドは肌や粘膜の健康維持に深くかかわっており、皮膚の炎症を抑える働きもあります。

ナイアシンアミドの効果

ナイアシンアミドの効果

セラミド合成によるバリア機能の改善・強化

ナイアシンアミドには、セラミドを合成する働きがあります。セラミドは主に肌の角質層に存在し、角質細胞の間にある「細胞間脂質」の主成分です。
水分を抱え込み、逃がさないように保持する役割を担い、紫外線やほこりなどの外的刺激から肌を守る肌のバリア機能となります。

セラミドは加齢や洗い過ぎなどにより減少しますが、セラミドが不足すると、肌のバリア機能も低下して、乾燥の原因になったり、外部からの刺激を受けやすくなったりするため、肌あれを起こしやすくなります。
ナイアシンアミドはセラミドの合成促進を促して、肌のバリア機能を改善・強化します。

肌荒れ防止

ナイアシンアミドがセラミドなどの細胞間脂質の産生を促し、角質層のバリア機能をサポートする働きをすることで、乾燥や外的刺激から肌を守ってくれます。
また、肌が水分を保つ力も高まり、乾燥や肌荒れを起こしにくくなる効果があります。

コラーゲン合成によるしわ・たるみの予防

肌の真皮層にあるコラーゲンが減少すると、シワやたるみが起きる原因になります。
紫外線や外的な刺激、加齢などのさまざまな要因によって、真皮のコラーゲン合成機能は低下し、肌の弾力やハリも低下してしまいます。

ナイアシンアミドは真皮の線維芽細胞に働きかけて、コラーゲンの産生を促進することで、肌にうるおいとハリを与え、しわの改善やたるみの予防が可能です
日本の厚生労働省は2018年にナイアシンアミドを「しわ改善有効成分」として承認しています。

抗炎症作用によるニキビ予防

ナイアシンアミドの炎症を抑える作用により、ニキビ予防にも効果があります。
肌のターンオーバーが乱れ皮脂が毛穴に溜まり、アクネ菌が毛穴の奥で増殖すると肌に炎症反応が引き起こります。
ナイアシンアミドには炎症性物質の産生を阻害することが報告されています。皮脂バランスを整え炎症を抑える効果があるため、炎症によって起こるニキビの予防も期待できます。

皮脂抑制効果

ナイアシンアミドは、皮脂を抑制し、肌のテカリをコントロールする効果もあります。
皮脂の分泌は過剰な脂質が皮脂腺細胞に送られることによるものです。
脂肪酸合成酵素の抑制により、皮脂の分泌が減ると、毛穴の開きのケア、ニキビの予防にもなるでしょう。
また皮脂による肌あれやテカリが気になる場合はもちろん、乾燥による過剰な皮脂分泌が起こるインナードライの肌にも適した成分です。

肌の色むらの改善

ナイアシンアミドには血管拡張作用があります。皮膚が薄い部分の血流が改善され、青くまなどの色むらを改善する効果があります。
さらに、抗糖化作用によって肌の黄ぐすみにも効果があります。ナイアシンアミドは様々な肌の色むらに対して改善効果があり、均一な肌色に整えます。

しみ・そばかすの予防(美白)

ナイアシンアミドはメラニンの生成を抑え、シミを防ぐ効果があります。
皮膚に紫外線が当たると、メラノサイトが活性化しメラニン色素を生成します。メラノサイトが、肌の表皮にメラニン色素を引き渡しますが、ナイアシンアミドはメラニンが産生された後、角質細胞に輸送されるプロセスを抑制します。それにより、しみ・そばかすなどを予防します。
ナイアシンアミドは、ビタミンC誘導体と似た抗酸化作用を持っており、美白効果も高く、くすみのない透明感のある肌に導きます。

ナイアシンアミドは老若男女、敏感肌にも最適

ナイアシンアミドは老若男女、敏感肌にも最適

さまざまな美容効果があるナイアシンアミドは、刺激や使用するタイミングなどの点で使用難易度が低く老若男女に取り入れやすい成分です。
脂性肌、混合肌、乾燥肌、敏感肌などの肌タイプに関わらずマッチします。
毎日、朝晩のスキンケアとして使い続けるとより美容効果を感じられるでしょう。

ナイアシンアミドについてさらに詳しく知りたいなら

この記事の監修者である「現役化粧品研究員としくん」のSNSではナイアシンアミドの素晴らしさを解説しています。
あれこれ成分を使うのではなく「有益成分を適切に取り入れ、継続すること」をベースに、「ABCメソッド」というシンプルなスキンケアの考え方を発信しています。

そのほかの美容成分

ナイアシンアミド(ビタミンB3)の他に、ビタミンA(レチノイド)、ビタミンC(アスコルビン酸及びその誘導体)も美肌のためにおすすめの美容成分です。

ビタミンA(レチノイド)

ビタミンAは肌に強い働きをもたらします。
しわ・たるみの改善や、美白・シミ予防、ニキビ予防などの効果がある成分です。

ナイアシンアミドより強い効果を求める方には、ビタミンAも追加してみるといいでしょう。
はじめて使用する際には、赤み、皮むけなどのレチノイド反応が起きることがありますので、少量で間隔を空けて使用を開始してみる必要があります。

朝に使用することは一般的に推奨されていません。また濃度によっては、妊婦さん、妊娠の可能性がある方は使えません。

濃度や刺激、使用タイミング等をしっかりと調整しながら使用する必要がある成分です。

ビタミンC(アスコルビン酸及びその誘導体)

ビタミンCには、メラニン色素の生成抑制、コラーゲンの生成促進、抗酸化作用、皮脂の分泌抑制、肌の新陳代謝の改善などの効果があります。

純粋なビタミンC(アスコルビン酸)が高濃度のものは刺激を感じやすいので注意しましょう。
ビタミンAがお肌に合わない方や、ビタミンAが使えない期間に、ナイアシンアミドにプラスして取り入れるのがおすすめ。

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