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グレージュってどんな髪色?ブリーチは?市販品でできる?
2022.10.26
ヘアカラーリング
人気のトレンドカラーとしてよく取り上げられる「グレージュ」。グレーの持つ透明感とベージュの持つやわらかさを掛け合わせた、赤みのないまろやかな色味の表現を得意としたカラーのことです。
本記事では、グレージュの特徴や、疑問について美容師さんのスタイリングを参考に解説します。トレンドの髪色を取り入れたい方、グレージュが自分に似合うのか気になっている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
- 目次
グレージュってどんな髪色?
グレージュは若い世代だけでなく大人世代でも取り入れやすい特徴やメリットを兼ね備えた色味です。具体的にどのような色なのか、特徴や施術方法について解説します。
グレージュはどんな色?
グレージュとは、グレーとベージュが混ざったくすみのある優しいカラー。透明感やくすみカラーの表現を得意とするグレーに、やわらかい雰囲気や肌なじみの良さを表現するベージュの特徴を良いとこ取りした色味と言えます。
グレーだけだと肌がくすんで見えたり、ベージュだけだとナチュラルすぎたりするといった両方のデメリットをカバーすることが可能。
クールすぎずキュートすぎない洗練された雰囲気に仕上がるため、30代以降の大人女性にも相性抜群です。
グレージュカラーの特徴は?
グレージュカラーは、髪をやわらかく見せる・血色を良く見せる特徴があります。
日本人の髪は赤褐色系の色味を持つユーメラニンが多く存在するため、髪を明るくすると赤・オレンジっぽくなりがち。 髪が硬くなったり、派手な見た目になったりしてしまいます。
グレージュはそのような日本人特有の赤みを抑えるので、しなやかでやわらかな髪に見せることが可能。赤みが出やすい人でも、透明感ある優しい色味に仕上がります。
またグレーのみのカラーだと、赤みは抑える一方で肌がくすんで見えてしまいますが、グレージュはベージュの肌なじみの良さを取り入れた色味なので、顔写りが良くなります。
グレージュカラーは色落ちしやすい?
美容院へ行ったあとは、染めたてのカラーを維持したいですよね。グレージュの色持ち期間は、ブリーチの有無で変わります。
ブリーチなしのグレージュ期間
ブリーチなしの場合、8レベル前後の暗めのトーンで染めると2~3週間ほどはグレー味をキープできます。3週目以降は寒色系ベージュ→黄味ベージュといった流れで色落ちしていきます。
ブリーチありのグレージュ期間
ブリーチありの場合、8レベル以上の明るめのトーンに染めたなら7日、8レベル以下の暗めに染めたなら10~14日ほど色味をキープできます。
ブリーチをした髪は表面のキューティクルが開いている状態なので、染料が早く抜けやすい傾向です。そのためブリーチなしグレージュと比べると色持ち期間が短くなります。
色落ちのスピードを遅らせるためには、普段のシャンプー時に色味の補正ができるカラーシャンプーやカラートリートメントを併用することが大切です。
黄ばみや赤みを抑えて、透明感が際立つアッシュカラー
グレージュカラーはブリーチが必要?
グレージュカラーはブリーチをしなくても可能です。ただし、染める前の髪の状態によって、表現できる色味がやや変わると知っておきましょう。
ブリーチなしでグレージュにするには
ブリーチなしの状態からグレージュに染める場合、濃いグレーっぽい色味に仕上がります。染める前の髪が暗めブラウンの場合、明るめの髪と比べると赤みが強く出がち。
赤みを抑えるにはグレーを多く含む必要があるので、やや暗く仕上がってしまいます。また明るさがない分、ベージュっぽさの表現が難しい傾向です。
ブリーチありでグレージュにするには
ブリーチありの状態からグレージュに染める場合、グレー感が強すぎないやわらかさと透明感ある色味に仕上がります。色の調整が効きやすく、グレー寄り、ベージュ寄り、明るめや暗めのグレージュと表現できるバリエーションが多めです。
グレージュ系はどんなカラーがある?
グレージュをベースに違う色味を混ぜると、ニュアンスのあるくすみカラーや、パーソナルカラーによりマッチした色味に近づけられます。
それぞれのグレージュカラーがどのパーソナルカラーに最適か、ブリーチなしでもできるかを以下に解説していきます。
アッシュグレージュ
アッシュグレージュはアッシュの青みが混ざったグレージュカラー。青みをプラスすることで赤みを抑え、より透明感あるグレージュを表現できるようになります。グレージュそのものより寒色感が増して見えるので、透き通るような白い肌が特徴のブルベ夏・サマータイプの人にはピッタリな色味です。
・ブリーチの有無
ブリーチなしでもアッシュグレージュの表現は可能ですが、仕上がりのニュアンスが変わります。細くてやわらかい髪質かつ11レベル以上の明るさがある髪なら、ブリーチなしでもグレー感ある仕上がりに。明るさの表現が難しく暗くなってしまうものの、アッシュグレージュという色味には近づけられるでしょう。
一方太くて硬い髪質・11レベル未満の明るさの髪だと、赤みが邪魔してベージュっぽい仕上がりに。グレー・透明感・明るさ・やわらかさのある仕上がりを求めるなら、赤みを削るためにブリーチが1~2回は必要です。
ピンクグレージュ
ピンクグレージュはフェミニンなピンク味のあるグレージュカラー。色落ち後にオレンジっぽくなりすぎたくない・やわらかい髪を表現したい人にはピッタリな色味です。ピンクだけだと赤みが強くギラギラとした印象になりますが、グレージュが混ざることでまろやかさがプラスされたやさしい印象に仕上がります。あたたかい色味と相性の良いイエベ春・スプリングタイプの人はもちろん、くすみカラーが得意なブルベ夏・サマータイプの人でも取り入れやすいでしょう。
・ブリーチの有無
ピンクグレージュに染める際は、ブリーチありでの施術をおすすめします。ブリーチなしの場合、ピンクではなく赤っぽくなったり、やわらかさが足りなくなったりすることも。かなりトーンダウンしてしまうので暗い印象に仕上がります。
これらのデメリットをカバーするためには最低でも1回のブリーチは必要。明るさやピンク感をより表現したいなら2~3回のブリーチをおすすめします。
シルバーグレージュ
シルバーグレージュは明るさがある銀色っぽい色味。気品のあるクールな印象に仕上がります。かっこよく見せたい・メイクや服装を目立たせたい人や、白髪との馴染みが良いので白髪染めをやめたい人にもおすすめ。肌を明るくきれいに見せられるので、肌色の暗いブルベ冬・ウィンタータイプとの相性が良いでしょう。
・ブリーチの有無
シルバーグレージュはハイトーンカラーなのでブリーチは最低でも2回は必要です。全体を2回ブリーチすると髪へのダメージが大きくなるので、ハイライト・グラデーションカラーとして部分的に取り入れる方法もおすすめ。
カラー後は褪色を防ぐためにカラーシャンプーやカラートリートメントを併用しましょう。
ブルーグレージュ
ブルーグレージュはネイビー寄りの深みのあるブルーを混ぜた色味。明るさとしては暗めですが、黒とは違ったやわらかさのあるダークトーンに仕上がります。大人の上品さを表現したい・暗い髪色でも何か変化のある色味を楽しみたい人におすすめ。白い肌を引き立てるのでブルベ夏・サマータイプ、冬のウィンタータイプとの相性抜群です。
・ブリーチの有無
しっかり青みを感じる色に仕上げたいなら、ブリーチは1~2回必要。ブリーチなしの場合、髪の赤みと混ざって黒・茶色・グレーっぽい色になってしまいます。ブリーチの回数を重ねるとより鮮やかなブルーグレージュを表現できるので、好みの色味に合わせて調節しましょう。
オリーブグレージュ
オリーブグレージュは緑が混ざった透明感あるマットな色味。青と同じく髪の赤みを打ち消す働きがあるので、より透明感が増して見えます。くすみのある色味の中でも肌馴染みが良く、やわらかさがあるふんわりとした印象。アースカラーと相性の良いイエベ秋・オータムタイプの人にはピッタリな色味です。特に深みのある濃い色味だとより肌馴染みが良くなります。
・ブリーチの有無
オリーブグレージュにする際にブリーチは必要ありません。10レベル程度の明るさがあればマットな印象を表現可能。ただし、明るさをキープしながらマットな雰囲気に変えたい場合は1~2回はブリーチが必要です。
グレージュ×ハイライト
ブリーチありのカラーに挑戦したいけど、髪全体をブリーチするのに抵抗がある人もいるのではないでしょうか。
髪の傷みを極力避けたい・褪色後に髪が明るくなりすぎたくない人は、ハイライトを活用したグレージュカラーがおすすめ。ハイライトとは、ブリーチを用いて部分的にスジ状の明るい髪を作るデザインカラーのこと。ハイライトを活用したグレージュカラーなら、明るさのあるグレージュと落ち着いた色味のグレージュが混ざり立体感ある色味に仕上がります。
・ブリーチの有無
ブリーチをすることで色味の幅が広がり、より透明感や優しさのあるカラーを表現できます。全部の髪が明るくなるわけではないので、褪色後の髪の明るさもそれほど派手になりません。
白髪に悩んでいる人の場合、ハイライトが白髪をぼかす効果も期待できるでしょう。
グレージュ×グラデーション
根元から毛先にかけて徐々に明るくなるグラデーションカラー。暗くても明るくても透明感あるグレージュカラーとは相性は抜群のカラー方法です。デザイン感のあるスタイルなので、おしゃれ度が上がる・根元が暗めなので伸びてきても目立たないといったメリットがあります。
・ブリーチの有無
明暗がはっきりとしたきれいなグラデーションを表現するためには、最低でも毛先付近に1回はブリーチが必要です。一度ブリーチすれば2~3回は再度ブリーチを行う必要はありません。
ブリーチを最小限に抑えられるので、ダメージが気になる人でも挑戦しやすいでしょう。
美容室に頻繁に行けない人・全体をブリーチするのには抵抗がある人にはおすすめです。
長さ別グレージュスタイル
長さ別におすすめのグレージュスタイルをご紹介します。自分の髪の長さに合わせて参考にしてみてくださいね。
ショートのおすすめグレージュ
ショートスタイルにはシルバー系のグレージュがおすすめ。髪が短いとハイトーンカラーであっても派手すぎる印象にならず、スタイリッシュでかっこいい雰囲気に仕上がります。
また、ハイトーンであることによって毛先の動きや立体感を表現できるので、髪をふんわり見せたい人や髪がペタッとなりたい人にも相性バッチリです。
ボブのおすすめグレージュ
ボブスタイルには「アッシュグレージュ」や「ブルーグレージュ」がおすすめ。ボブの重めスタイルとそれぞれの暗い色味の印象がマッチしているので相性抜群です。ただし重すぎ・暗すぎると肌がくすんで見えるリスクもあるので注意しましょう。
部分的にハイライトを取り入れたり、毛先を外ハネにして動きを出したりするスタイルも人気です。
ミディアムのおすすめグレージュ
ミディアムスタイルには「ピンクグレージュ」がおすすめです。キュートで可愛らしい印象の色味なので、肩に付く長さの切りっぱなしスタイルや波巻きスタイルとの相性も抜群。
部分的にピンクグレージュを取り入れたインナーカラーやグラデーションカラーも人気です。
ロングのおすすめグレージュ
ロングスタイルには「オリーブグレージュ」や「グレージュ×グラデーション」がおすすめです。重く見えがちなロングスタイルに重い色味をのせると、動きがなく野暮ったく見えることも。オリーブグレージュならやわらかくふんわりとした雰囲気になるので、髪型による重い印象を和らげることが可能です。
また髪が長いことで、グラデーションの幅が広くなり色の変化をより楽しめるように。巻き髪スタイルとの相性も抜群です。
市販品でできる!グレージュカラーにおすすめのセルフカラー
グレージュスタイルはセルフカラーでも叶えることができます。LICOLO編集部おすすめの市販カラー剤を黒髪、白髪用別に紹介します。
黒髪用ファッションカラー
黒髪用の市販カラー剤は、『ビューティラボ ホイップヘアカラー』がおすすめ。
ホイップヘアカラーは泡タイプのカラー剤で、セルフカラー初心者さんにもおすすめです。トレンドカラーを楽しめるので色々なカラーを試したい女性にピッタリ。「スイートグレージュ」「シルキーグレージュ」の色みがあります。
ちらほら白髪用ヘアカラー
ちらほら白髪が気になる人には『シエロ デザイニングカラー』がおすすめ。
おしゃれ染めと同じように、鮮やかで明るい色味の表現を得意としています。白髪と黒髪が統一感ある色味に染まるよう工夫された質感カラー処方を採用しているので、白髪がいつも浮いてしまう人に選ばれています。
グレージュを楽しみたい方には、深いくすみのある「シックグレージュ」がおすすめ!
白髪用ヘアカラー
根本や生え際の白髪が気になる人には『シエロ ヘアカラークリーム』がおすすめ。
気になる白髪をしっかり染めながら、艶のある美しい髪色へと染め上げます。髪の奥深くまで染料が届くように浸透リッチカラー処方を採用。深みがあり色持ちのいい仕上がりを叶えます。※ホーユー従来品比較
「4A:アッシュブラウン」で白髪染めでもグレージュに近い色味を楽しめます。
ヘアカラーを安全にお使い頂くために
- ※使用上の注意をよく読んで、正しくお使いください。
- ※ヘアカラーでかぶれたことのある方は絶対に使用しないでください。
- ※ご使用の前には毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をしてください。
- ※本記事によるヘアカラー商品の推薦はLICOLO編集部によるもので、当記事に登場する美容師の推薦ではございません。
グレーの透明感がとベージュのまろやかさが絶妙なバランスで配合されたグレージュカラー。本記事を参考に自分にぴったりなヘアカラーを楽しんでくださいね。
カラーリング提案
salon de MiLK 溝の口店
shioriさん
ブリーチを使った柔らかさ、透明感があるカラーが得意。長い期間楽しんでもらえるように色持ち良く、色落ちまで可愛くなるようなカラーや似合わせカットには定評あり。
「パーソナルカラー診断」で自分に似合う色を知りたいなら
肌や瞳の色、血色などで分類される、パーソナルカラー。イエベ春、イエベ秋、ブルベ夏、ブルベ冬の4つに分類されます。あなたのパーソナルカラーに似合う髪色がわかります。ぜひ試しては。
「この色で染めたら、どんな雰囲気になる?」を知りたいなら
髪の色選びに悩むというかたにおすすめなのがスマホで簡単にできる「髪色シミュレーション」。
豊富なラインナップの色に自分の顔を当てはめるからイメージをつかみやすいですよ!
他にもヘアカラーリングの記事をチェック!
【出典】zak、mits / PIXTA(ピクスタ)
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