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リケジョの現役東大生がノートで解説! ヘアカラーの正しい方法
2020.10.29
ヘアカラーリング
みなさんこんにちは! 東京大学医学部4年生の大野南香(オオノミナカ)です。医者になる学科ではなく、健康総合科学科という4年制の学科です。大学では健康寿命を伸ばしていくための予防医学を中心に学んでいます。
私は受験生の時から数学や物理、化学が得意だった「THEリケジョ」ということで、今回は「ヘアカラーの使い方説明書を現役東大生が大学の講義ノート風に解説したらどうなるのか?」という企画に挑戦してみたいと思います! 理系の現役大学生であることを活かして、わかりやすく説明しますね。
大野南香さん
東京大学医学部4年生。「ミス東大コンテスト2017」準グランプリ。「ミスワールドジャパン2019」審査員特別賞受賞。大学では栄養学を基に食生活と健康の関連性に着目して健康科学を学ぶ。
まずはパッチテストを実施
パッチテストは染毛剤にかぶれる体質かどうかを調べるテストです。人によって、また時期によっても体質は異なるので、染める2日前に必ず毎回行ってください。
混ぜた乳液を腕の内側にぬって48時間放置して様子を見ますが、途中でかぶれたりヒリヒリしてきたらすぐに洗い流します。症状が酷ければ病院に行って診てもらいましょう。48時間経っても何も異常がなければOKです。
ヘアカラーの前に必要なものを準備
パッチテストに異常がなければ、いよいよ染毛です。使用前に次の3点を確認しておきましょう。「室温20〜30℃の場所で行う」「入浴しながら染めない」「シャンプーは前日までに済ませておく」。染毛剤は20〜30℃の間で混合溶液内の反応がよく進みます。温度が低いと活性化エネルギーが低くなり、反応が進みにくいからです。夏場はちょうどいい気温ですね!
今回は手順を示すだけなので商品は1箱だけの用意ですが、実際に染める場合で私のようなロングヘアの方は、2箱用意してくださいね。また、念のため汚れても大丈夫なタオルかケープを用意してください。
それを肩にかけたら、使用説明書から取り外した手袋をはめ、手首に輪ゴムをつけてずれないようにします。ここでしっかり手袋をつけていないとあとで混合乳液が手について染まってしまう可能性があります。念には念を入れましょう!
これで事前準備は完璧! 次の工程に進みましょう
混合乳液のつくり方
新聞紙など汚れてもいい敷物を敷いて、1剤と2剤を混ぜたら上下に強く30回程ふります。
1剤と2剤を混ぜます。
上下に強く30回程ふります。
実はここで、容器内では様々な化学反応が起きています。1剤に含まれるアンモニアが2剤に含まれる過酸化水素と反応して酸素が発生(化学式2H2O2+2NH3→2NH4OH+O2)。 そしてその酸素によって1剤に含まれるパラフェニアレンジアミンなどの酸化染料が酸化反応して、発色作用を起こすんです。仕組みを知るととても興味がわいてきますね!(あれ、私だけですか?)
ちなみに化学反応は時間と共にどんどん進行していくので、混合乳液を作ったら放置せずすぐ使いましょう。
混合乳液のぬり方
まず白髪が目立つ部分の根元からぬります。これは白髪と黒髪で染まり方が異なるため、白髪の部分を先にぬることで放置時間を長くすると、多少濃くなり黒髪との仕上がりの差がなくなるからです。
根元をぬったら髪をとかすように全体にムラなくぬります。白髪が気になる所や忘れがちな部分、特にもみあげのところなどをしっかりぬりましょう。鏡を用意して確認しながら、もしくは家族に見てもらうと安心です! ぬるとき、液だれには気をつけてくださいね。ぬり終わったら、手で液を髪全体に馴染ませましょう。
放置時間と洗い流し方
今回手順の説明に使用したヘアカラーの方程式の基本は「ぬる時間15分+放置20分=合計35分」です。自分の髪質やぬるのにかかった時間をしっかり把握して対応していきましょう。例えば髪が固くて太い人は合計時間が5分余分に必要なので、ぬるのに20分かかったら放置する時間は(35+5) – 20 = 20で20分です。これをきちんと頭に入れておくと応用がききますね!放置時間は商品によって違うので、説明書をしっかり確認しましょう。
放置した後は、混合乳液をぬるま湯でしっかり洗い流してから、添付のシャンプーで洗ってトリートメントで仕上げます。最後にドライヤーで乾かしたら完了です。シャンプーとトリートメントまでついてるなんて、嬉しいですよね。
- ※※付属品は商品により異なります。シャンプーやトリートメントが付いていない商品もありますのでご確認ください。
これで方法は完璧!正しく楽しいヘアカラーを
いかがでしたか?一度ヘアカラーの流れが分かれば、難しくはないですよね。
理系の私としては、薬剤の混合や反応が実験みたいで楽しかったです。
それでは、素敵なヘアカラーで今日も明日もeveryday happyに過ごしましょう!
See you soon~!
写真/長野竜成
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